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中居正広が選んだ“のんびり”な冒険~異例の退所会見から読み取れること

太田省一 社会学者

SMAPは迷い続けたグループだった

 彼は決して、その場のひらめきだけで動くタイプのひとではない。当初は「ジャニーさんが書いた台本を丸暗記してステージに立つ」こともあったと会見で語っていたが、ある意味ゼロから始めて地道な努力と周到な準備を続けるなかで自分のスタイルを作り上げていった。

 またもうひとつSMAPというグループについて特筆すべきは、

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筆者

太田省一

太田省一(おおた・しょういち) 社会学者

1960年、富山県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。テレビ、アイドル、歌謡曲、お笑いなどメディア、ポピュラー文化の諸分野をテーマにしながら、戦後日本社会とメディアの関係に新たな光を当てるべく執筆活動を行っている。著書に『紅白歌合戦と日本人』、『アイドル進化論――南沙織から初音ミク、AKB48まで』(いずれも筑摩書房)、『社会は笑う・増補版――ボケとツッコミの人間関係』、『中居正広という生き方』(いずれも青弓社)、『SMAPと平成ニッポン――不安の時代のエンターテインメント 』(光文社新書)、『ジャニーズの正体――エンターテインメントの戦後史』(双葉社)など。最新刊に『ニッポン男性アイドル史――一九六〇-二〇一〇年代』(近刊、青弓社)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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