メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

岸谷五朗インタビュー/上

作品を書くためにたくさんアンテナを張っている

真名子陽子 ライター、エディター


 演劇ユニット「地球ゴージャス」が結成二十五周年祝祭公演となる『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』を上演します(3月13日~4月13日 舞浜アンフィシアター/5月3日~14日 フェスティバルホールにて)。本作の脚本・演出、そして出演する岸谷五朗さんが、新田真剣佑さん、寺脇康文さんと共に出席した取材会のあと、個別インタビューに応えてくれました。

エンターテインメントにこだわる理由

拡大岸谷五朗=安田新之助 撮影

――いつも作品を作るうえで、こだわりやテーマなどあるのでしょうか?

 地球ゴージャスという名前は阪神淡路大震災の時に付けたんですね。震災があって何か立ち上げなきゃとなった時に、俳優という職業は何て無力なんだと思いました。料理人は料理を作れますし、建築業の方は仮設住宅を作れる。みんなさまざまな動きができる中、俳優という職業はホント無力だなって。その時に、ドキュメント番組でどこかの内戦国が、瓦礫に映画を映していたんです。その映画を観ながら傷ついた兵士たちや子供たちが大笑いしていたんですよね。

――もちろん外ですよね。

 そう。で、あっこれだ!と思ったんです。俺たちの職業は、直接的なことは何もできないけれど、心をゴージャスにすること、世の中の人々、地球をゴージャスにすることはできる!と大上段に構えて、「地球ゴージャス」と付けました。2~3時間、劇場にお客さまを監禁する仕事なので、その間はたくさんの幸せをお渡しできたらと思っています。エンターテインメントの楽しさを感じて、笑っていただく……。作品のテーマみたいなものは、帰りの電車の中でふと思い出してもらえるぐらいで良いんです。それよりも明日への元気になる芝居をしたい。だからどうしてもエンターテインメントにこだわってしまうんです。

――エンターテインメントへのこだわりはすごく感じます。

 この『星の大地に降る涙』も、とても暗い悲しい話ではあるんですよね、民族が滅びていく話ですから。でも、最後にはお客さまに元気を与えられる芝居になってると思います。

――お客様に元気を与えたいという思いは、役者を始めた頃から持っていらしたんですか?

 とても単純なことなんですけど、人が笑ってるのが好きなんだと思うんです。

――それは子どもの頃からですか?

 そうですね、クラスみんなでワハハやって、こんなに心が安らぐ場所はないって思っていたので、それを作り手としてできれば最高だなと思っています。ブロードウェイ作品で笑いがない作品なんてないですからね、特にミュージカルは。

◆公演情報◆
ダイワハウスSpecial 地球ゴージャス二十五周年祝祭公演
『星の大地に降る涙』
東京:2020年3月13日(金)~4月13日(月) 舞浜アンフィシアター
大阪:2020年5月3日(日・祝)~5月14日(木) フェスティバルホール
公式ホームページ
公式Twitter
[スタッフ]
作・演出:岸谷五朗
演出補:寺脇康文
音楽:高木茂治、大崎聖二
主題歌:EXILE「愛すべき未来へ」
[出演]
新田真剣佑、笹本玲奈
松本利夫(EXILE)、湖月わたる、愛加あゆ、島ゆいか
森公美子
岸谷五朗・寺脇康文 ほか
 
〈岸谷五朗プロフィル〉
 1983年に劇団スーパー・エキセントリック・シアターに入団。退団後の1994年に寺脇康文と共に演劇ユニット「地球ゴージャス」を結成。定期公演を行っている。幅広い演技が魅力の実力派俳優でありながら、数多くの舞台で演出を手掛けるなどマルチな活躍を見せている。主な演出作品は『ロカビリー☆ジャック』、『キンキーブーツ』(日本版演出協力/上演台本)、『ラディアント・ベイビー~キース・ヘリングの生涯~』など。2020年9月に、ミュージカル『フラッシュダンス』の日本版脚本・訳詞・演出を手掛けることが決まっている。
地球ゴージャスホームページ

・・・ログインして読む
(残り:約941文字/本文:約2537文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

真名子陽子の記事

もっと見る