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新型コロナで自粛続く演劇界、小劇団のリアル

公演はできるのか? 稽古場からの肉声【上】

シライケイタ 劇団温泉ドラゴン代表、劇作家、演出家、俳優

出口の見えない苦しさ

拡大『SCRAP』の稽古をする劇団「温泉ドラゴン」のメンバーとゲストの俳優たち

 自粛要請の期間を、2月26日から正確に2週間だと解釈すると、3月11日までということになります。『SCRAP』の初日は4月1日なので、要請期間はとっくに過ぎています。

 しかし、4月にコロナ騒動が収束に向かっている保証はありません。とても演劇どころではないくらいに感染が拡大している可能性もあります。反対に、ウイルスの押さえ込みに成功し、被害が縮小に向かっている可能性もあります。中止していた公演も復活し、各種イベントで日本中が盛り上がっているかもしれません。

 僕たちの稽古初日は、3月3日でした。メディアから得られる情報はバラバラで、専門家の見解も全く統一されていませんでしたので、その時点で1か月先のウイルスの情勢を僕たちが予測するのはあまりにも困難でした。

 劇団員で相談し、1か月後には収束に向かっていることを祈りながら、稽古場の換気や消毒を徹底して、稽古を開始することにしました。

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筆者

シライケイタ

シライケイタ(しらい・けいた) 劇団温泉ドラゴン代表、劇作家、演出家、俳優

桐朋学園芸術短期大学演劇専攻在学中に、蜷川幸雄演出「ロミオとジュリエット」パリス役に抜擢され俳優デビュー。数々の舞台やテレビ、CMに出演。2011年より劇作と演出を開始。劇団温泉ドラゴンの座付き作家・演出家として数々の作品を発表。劇団以外での演出や脚本提供も多く、アングラ劇団から老舗の新劇団まで多様な作風に対応する演出の幅の広さを持つ。社会における人間存在の在り方を、劇場空間における俳優の肉体を通して表出させる演出手法に定評があり、生と死を見つめた骨太な作品作りが特徴。「若手演出家コンクール2013」において、優秀賞と観客賞を受賞。15年、作・演出・出演した『BIRTH』の韓国ツアーを成功させ、密陽(ミリャン)演劇祭で戯曲賞を受賞した。18年『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(若松プロダクション)と『袴垂れはどこだ』(劇団俳小)の演出で、第25回読売演劇大賞「杉村春子賞」を受賞。 日本演出者協会常務理事。日韓演劇交流センター理事。日本劇作家協会会員。18年度より、セゾン文化財団シニアフェロー。 桐朋学園芸術短期大学、非常勤講師。桜美林大学芸術文化学群、非常勤講師。 著書に『BIRTH×SCRAP』(19年)がある。

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