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新型コロナ、公演自粛の嵐の中で演劇を考えた

公演はできるのか? 稽古場からの肉声【下】

シライケイタ 劇団温泉ドラゴン代表、劇作家、演出家、俳優

命か芸術か、二元論は危険だ

拡大演出するシライケイタ=スズキヨシアキ撮影

 東京芸術劇場の芸術監督で、長年、現代演劇をリードしてきた野田秀樹さんが発表した「公演中止で本当に良いのか」と題した意見書に、批判が集まっています。

 ここでその内容に詳しくは触れませんが、同じ演劇人として野田さんの言葉に勇気をもらったことは確かです。

 批判の多くは、野田さんの書いた「演劇の死」という言葉をとらえ、「演劇よりも人間の命の方が大事に決まっているだろう」という論点です。

 僕は、これはとても極端で危険な考え方だと思います。

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筆者

シライケイタ

シライケイタ(しらい・けいた) 劇団温泉ドラゴン代表、劇作家、演出家、俳優

桐朋学園芸術短期大学演劇専攻在学中に、蜷川幸雄演出「ロミオとジュリエット」パリス役に抜擢され俳優デビュー。数々の舞台やテレビ、CMに出演。2011年より劇作と演出を開始。劇団温泉ドラゴンの座付き作家・演出家として数々の作品を発表。劇団以外での演出や脚本提供も多く、アングラ劇団から老舗の新劇団まで多様な作風に対応する演出の幅の広さを持つ。社会における人間存在の在り方を、劇場空間における俳優の肉体を通して表出させる演出手法に定評があり、生と死を見つめた骨太な作品作りが特徴。「若手演出家コンクール2013」において、優秀賞と観客賞を受賞。15年、作・演出・出演した『BIRTH』の韓国ツアーを成功させ、密陽(ミリャン)演劇祭で戯曲賞を受賞した。18年『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(若松プロダクション)と『袴垂れはどこだ』(劇団俳小)の演出で、第25回読売演劇大賞「杉村春子賞」を受賞。 日本演出者協会常務理事。日韓演劇交流センター理事。日本劇作家協会会員。18年度より、セゾン文化財団シニアフェロー。 桐朋学園芸術短期大学、非常勤講師。桜美林大学芸術文化学群、非常勤講師。 著書に『BIRTH×SCRAP』(19年)がある。

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