メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

早霧せいなインタビュー/下

『脳内ポイズンベリー』人と人とのお芝居で私自身がアンテナになっている

橘涼香 演劇ライター


早霧せいなインタビュー/上

舞台の稽古場では自分の居場所が瞬時にわかる

──演出の佐藤祐市さんは舞台演出が初めてということですが。

 業界が長い方にもかかわらず、「これが自分の初めての挑戦なんです」とおっしゃっている姿勢が素晴らしいと思いますし、これだけキャリアを積まれてから新たな一歩を踏み出された佐藤さんの勇気がカッコいいなと思っています。

――確かに! カッコいいですね。

 その挑戦に自分もついていきたいですし、映画を監督されたので、この作品に関しては本当に深くご存知で。でも映画版の話はいっさいなさらない。完全に切り離して舞台に向かっていらっしゃるのも伝わってきますし、ネガティブはこうして欲しい、ポジティブはこうして欲しい、だから議長はこうするべきだ!など、きちんと提示して下さった上で「でも最後は自分たちがやるんだから良い方を選んでね」という余白も下さる方なのがありがたいです。確かに舞台の演出こそはじめてということなのですが、お芝居に携わってこられたという経験値はすごくおありなので、すぐに信頼できる方だと思いました。しかもその気持ちが日々増して行っているので。

拡大早霧せいな=岩田えり 撮影

──素敵な信頼感ですね! 早霧さんご自身も映像のお芝居を経験されていらっしゃいましたね。

 まだ少ないです。でも映像を経験させて頂いて、また舞台のお稽古場にくると、自分の居所がわかるんです。今はここにいるべきだなとか、そちらがこう動くならこっちに行くべきだなと無意識に感じられる。舞台をたくさんさせて頂いてきたので、感覚が身についているんだと、本当に感謝しました。でも、映像の現場に行くとその立ち位置などについても、経験値がない分、目の前に「?」が飛んでいるんです(笑)。この「?」が飛ぶことがだんだん少なくなるよう映像作品でもなっていきたいなと思いますね。

──今回また舞台をされたからこそ、映像でもという意欲が改めてわいた?

 違うからこそ気になるし、佐藤さんが映像から舞台へと挑戦されたように、私も舞台だけでなくて映像にも幅広く挑戦したいという気持ちがますます増しています。

◆公演情報◆
舞台『脳内ポイズンベリー』
2020年3月20日(金・祝)~29日(日)  新国立劇場 中劇場
※最新の公演情報は公式サイトでご確認ください
公式サイト
[スタッフ]
原作:「脳内ポイズンベリー」水城せとな(集英社クイーンズコミックス刊)
脚本:新井友香・今奈良孝行
演出:佐藤祐市(共同テレビジョン)
[キャスト]
市原隼人、蓮佛美沙子
早霧せいな、グァンス(SUPERNOVA)、本髙克樹(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)、斉藤優里
白石隼也、渡辺碧斗、河西智美
 
〈早霧せいなプロフィル〉
 2001年、宝塚歌劇団入団。2014年に雪組男役トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!-/ファンシー・ガイ!』『星逢一夜/La Esmeralda』『るろうに剣心』など、話題作に主演し、2017年に退団。退団後の主な舞台作品は、『まほろば』『るろうに剣心』『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』など。
オフィシャルHP
オフィシャルinstagram

・・・ログインして読む
(残り:約1676文字/本文:約2981文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

橘涼香

橘涼香(たちばな・すずか) 演劇ライター

埼玉県生まれ。音楽大学ピアノ専攻出身でピアノ講師を務めながら、幼い頃からどっぷりハマっていた演劇愛を書き綴ったレビュー投稿が採用されたのをきっかけに演劇ライターに。途中今はなきパレット文庫の新人賞に引っかかり、小説書きに方向転換するも鬱病を発症して頓挫。長いブランクを経て社会復帰できたのは一重に演劇が、ライブの素晴らしさが力をくれた故。今はそんなライブ全般の楽しさ、素晴らしさを一人でも多くの方にお伝えしたい!との想いで公演レビュー、キャストインタビュー等を執筆している。

橘涼香の記事

もっと見る