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内場勝則インタビュー/上

ミュージカル『ボディガード』、真っ新で入らなムリやなと

真名子陽子 ライター、エディター


 ミュージカル『ボディガード』日本キャスト版が、梅田芸術劇場メインホールにて上演されます(~29日まで。4月3日~19日東急シアターオーブ)。英国キャストによる来日公演を経て、今回は新演出版として生まれ変わる本作。日本キャスト版ならではの煌びやかな世界を創り上げます。

 歌姫レイチェル(柚希礼音さんと新妻聖子さんのWキャスト)のマネージャー・ビル役を演じる内場勝則さんにインタビューを行いました。吉本新喜劇に30年以上在籍し、昨年、座長を退いてからは、新喜劇に出演しながらもドラマや映画などで活躍しています。本作がミュージカル初挑戦となる内場さんに、作品への意気込みをはじめ、新喜劇に入った理由や芸人を約40年されてきたからこその思いを語ってくれました。

何かのきっかけになるかなと思って受けた

拡大内場勝則=久保秀臣 撮影

――オーディションを受けられたと聞きましたが。

 ミュージカルもオーディションも梅田芸術劇場に出るのも何もかも初めてで、舞台には立っていますが、また違いますからね。僕たちはお気軽じゃないですか!?(笑)。オーディションのお話をいただいた時も大丈夫かな、オーディションなんてやったことないでって言うたんですけど、これもチャンスというか、何かのきっかけになるかなと思って受けさせてもらいました。こういうのって間(ま)が悪いとダメやと思うんです。タイミングに合わせる間やったりテンポが大事で、アカンかったらアカンやろうし、とりあえず受けてみようかと思って受けました。

――初めてのオーディションはいかがでしたか?

 マネージャー役なので、そのセリフを言って動いてくださいと言われて、芝居をしました。僕は大阪にいて、東京にスタッフの方がいて、テレビ電話でつないでのオーディションでした。タレントは僕ひとりで、セリフを話す相手はスタッフの方。慣れない状況に大丈夫なんかなと思いながら終わって、その時は落ちたなと思いましたね。

拡大内場勝則=久保秀臣 撮影

――落ちたと思われたんですね。

 始めてやし手応えも何もわからないんですよ。これを言ってください、次はもう少しコミカルに、はい、ありがとうございましたって、何がどうなってるのか全然わからない状態で帰りましたね。

――やはり緊張されましたか?

 しましたね。セリフを覚えてきてくれと言われていたから、前日もずっと資料を見てたんですけど、まったくセリフが入らないんですよ。で、ご飯奢るからって後輩呼んで、ちょっと一緒にやってくれとお願いして、読み合わせをしてから行きました。横文字の名前がなかなか入ってこないんですよね(笑)。

――(笑)。歌はなかったんですね。

 歌と踊りはないというのは始めに聞いていたんです。僕はまあそんなこと言わんと、と思ったんですけど(笑)、まあ、気は少し楽ですね。

「イィィィィーーー! ウソやろ? ドッキリちゃうん」

拡大内場勝則=久保秀臣 撮影

――出演が決まった時はいかがでしたか?

 びっくりしました、落ちたと思ってましたから。ぜひ出演していただきたいと言ってくださって、「イィィィィーーー! ウソやろ? ドッキリちゃうん」って思ったんですけど、ホンマでしたね(笑)。オーディションを受けてから連絡をいただくまで結構期間があいていたので、やっぱり長いスパンで創らはるんやな、まだまだ先やなと思っていたら、あれよあれよともうすぐですね。

――役づくりに向けて準備していることなどは?

 いや、真っ新で入らなムリやなと思っています。ミュージカルの現場は何も知らないですから、共演する方も海外の演出家も初めてで、何もかもわからないことだらけなんで、真っ新で入ってどうなるか、様子を見る感じですかね。

――新喜劇は新作を次々に上演されていますので、瞬発力をお持ちなのかなと思うんですけど。

 そうですけど、みんな適当に好きなことをしゃべってますからね(笑)。ただ今回は標準語なんですよね。大阪弁やったら何とかなるんですけど、標準語やし名前はカタカナでしょ? どうしようかなと思てます。

◆公演情報◆
ミュージカル『ボディガード』日本キャスト版
大阪:2020年3月20日(金・祝)~3月29日(日) 梅田芸術劇場メインホール
東京:2020年4月3日(金)~4月19日(日) 東急シアターオーブ
※最新の公演情報は公式ホームページでご確認ください。
公式ホームページ

[スタッフ]
原作:ローレンス・カスダン作/ワーナー・ブラザース映画「ボディガード」
脚本:アレクサンダー・ディネラリス
訳詞:森雪之丞
翻訳:阿部のぞみ
編曲:クリス・イーガン
演出・振付:ジョシュア・ベルガッセ
[キャスト]
柚希礼音・新妻聖子(Wキャスト)、大谷亮平/
AKANE LIV、/佐賀龍彦(LE VELVETS)・入野自由(Wキャスト)、水田航生、大山真志、/内場勝則 ほか
 
〈内場勝則プロフィル〉
 1982年にNSCに入学。第1期生で同期にダウンタウン、トミーズ、ハイヒールなどがいる。1985年から吉本新喜劇に出演するようになり、1999年に座長に就任。2019年に座長を退き、ベテラン座員として若手を支える立場に。「陸王」や「下町ロケット」などのテレビドラマや外部の舞台にも出演し、活躍の幅を広げている。
公式ホームページ

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

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