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内場勝則インタビュー/下

ミュージカル『ボディガード』、僕の年齢に合ったものを出したら良いんかな

真名子陽子 ライター、エディター


内場勝則インタビュー/上 

舞台は幕が上がったら降りる、そこが好き

――来日版を観られたそうですがいかがでしたか?

 迫力がすごかったですね。ミュージカルも時々観るんですけど、外国の方がされるとまた違うもんだなと感じます。発声も違うでしょうしね。マイクを付けるんやとか、演出もおもしろかったですし、セットも豪華で、うち(新喜劇)はベリーチープなんで(笑)。

――(笑)。同じ役を演じるマネージャー役の方はいかがでしたか?

 もうその人しか見てませんでした。シュッとしててカッコいいなあ、僕にできるのかなあって思いましたね。ただ一方で、僕の年齢に合ったものを出したら良いんかなと。お父さん的な雰囲気で持っていけたらなと思うんですよね。僕は娘がいるんですけど、ケガしてないかな、体調大丈夫かなと、先に心配してしまうような雰囲気を役で出せたらと思うんですけどね。

拡大内場勝則=久保秀臣 撮影

――ご自身の演技プランがすでに!

 勝手にね(笑)。どうなるのかまだわからないですけどね。

――新喜劇以外にもドラマや映画などにも出演されていますが、新喜劇以外のお仕事もやってみたいという思いはあったのですか?

 そうですね、基本は舞台をやりたいんですけどね。ドラマや映画はエンディングを先に撮ったり、物語の流れ関係なくバラバラに撮るじゃないですか。どう感情移入したらいいやろって悩みますし、それに対応する役者さんはすごいなって思います。新喜劇は作品の終わりに向けて徐々に上げていくからそういう映像の芝居の仕方に慣れていないんです。舞台は幕が上がったら降りる、そこが好きですね。時間もちゃんと決まってますし(笑)。映像はこだわり始めたら延々と撮りますから、まだやります?って(笑)。そういう世界なんでしょうね、その分舞台は稽古が長いですけどね。

――やはり舞台が好きなんですね。

 そうですね、やっぱりダイレクトにお客さまの反応があるんでね。

オチに向かって芝居をする

拡大内場勝則=久保秀臣 撮影

――これまでの経験から、今回の初ミュージカルで生かせることって何でしょう?

 僕を選んでくれたということは、ちょっとコミカルなパートを要求してくれているのか、もしくは、舞台センス的なことを要求されているのか、どうなんでしょうね。新喜劇の場合はみんなが勝手に動くんですよ、演出なんてないですから。お客さまから見えるところへスーっと動く、顔を売らないとあかんからね。セリフなくても動いてますよ。こっちに来たなと思ったら自分は違う方へ動いたり、だからドラマの現場で、カメラに映るところへ勝手に動いてくれるからラクやって言われます。

――なるほど。

 こちらからお客さまの顔が見えないということは、向こうからも見えないということやからね。それだけです。あまりにも不自然に動いたらダメですけどね(笑)。

――最近、芸人さんがミュージカルや舞台に出演されることが多くなりましたが、近しいものがあるのでしょうか。

 漫才やってる人が新喜劇に入ると緊張するって言いますね。どうしたらいいんですかと聞いてきます。反対に僕らは漫才ができないですけどね。漫才はおもしろくないことをしないといけないんですよ。下手にしておいて突っ込まれる、ということですね。オチに向かってやるんで、そこに向かう途中でおちゃらけていたらオチないんで、芝居をするんです。

――ゴールに向かって芝居を作っていく?

 そうです。特にコンビでやる場合はおちゃらけると全部崩れるんで、このためにっていうところへ向かって我慢して芝居して作るんですね。オチまでは芝居をする。コントなどもすべてそうやと思いますね、ものを作るというのはそういうことなんだと思います。

◆公演情報◆
ミュージカル『ボディガード』日本キャスト版
大阪:2020年3月20日(金・祝)~3月29日(日) 梅田芸術劇場メインホール
東京:2020年4月3日(金)~4月19日(日) 東急シアターオーブ
※最新の公演情報は公式ホームページでご確認ください。
公式ホームページ
[スタッフ]
原作:ローレンス・カスダン作/ワーナー・ブラザース映画「ボディガード」
脚本:アレクサンダー・ディネラリス
訳詞:森雪之丞
翻訳:阿部のぞみ
編曲:クリス・イーガン
演出・振付:ジョシュア・ベルガッセ
[キャスト]
柚希礼音・新妻聖子(Wキャスト)、大谷亮平/
AKANE LIV、/佐賀龍彦(LE VELVETS)・入野自由(Wキャスト)、水田航生、大山真志、/内場勝則 ほか
 
〈内場勝則プロフィル〉
 1982年にNSCに入学。第1期生で同期にダウンタウン、トミーズ、ハイヒールなどがいる。1985年から吉本新喜劇に出演するようになり、1999年に座長に就任。2019年に座長を退き、ベテラン座員として若手を支える立場に。「陸王」や「下町ロケット」などのテレビドラマや外部の舞台にも出演し、活躍の幅を広げている。
公式ホームページ

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

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