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柿澤勇人&加藤和樹インタビュー/上

不変的で現代にも通じるストーリー

真名子陽子 ライター、エディター


 ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3に、トニー役で出演する柿澤勇人さんとリフ役で出演する加藤和樹さんにお話を伺いました。客席が360度回転するIHIステージアラウンド東京で、昨年11月のSeason1からキャストを変更しながら連続上演している『ウエスト・サイド・ストーリー』。今回のSeason3でファイナルを飾ります。

 『ウエスト・サイド・ストーリー』は、シェイクスピアの悲劇「ロミオとジュリエット」に着想を得た作品で、世界中から多くの移民が夢と富を求めて集まってきた1950年代後半のニューヨークが舞台になっています。移民たちがそれぞれギャング集団を作り敵対し合う中、ポーランド系移民のトニーと、プエルトリコ系移民のマリアは偶然出会い恋に落ちるが、その禁断の愛は多くの人を巻き込み、悲劇の連鎖を生み出します。

 柿澤さんと加藤さんは『ロミオとジュリエット』(=ロミジュリ)と『フランケンシュタイン』で共演しているので、お互いに信頼し合った空気感の中、本作について話していただきました。

僕、ダンスないんでっ!(ニンマリ)

拡大柿澤勇人(左)と加藤和樹=宮川舞子 撮影

――今、ダンス稽古に入っている状況ということですが……。

加藤:そうですね。徐々に気持ちは高まってきていますね。

柿澤:僕、ダンスないんでっ!(ニンマリ)

――そっか、トニーは踊らない……!?

柿澤:踊らない!

加藤:いや、わかんないよ、Season3は特別にトニーが踊るかもしれない(笑)。

柿澤:ないよ、ないない。

拡大柿澤勇人(左)と加藤和樹=宮川舞子 撮影

――(笑)。まずは『ウエスト・サイド・ストーリー』の印象と決まった時の感想を教えてください。

柿澤:ミュージカルをやっていて知らない人はいないぐらいの名作ですし、長く愛されてきた作品です。『ロミオとジュリエット』が基になっていますが、舞台をニューヨークに移して、人種問題や争うことなど普遍的で現代にも通じるストーリーになっていると思います。若さ故の……という物語でもあるので、たぶん年齢的にも最後のチャンスだと思いますし、このメンバーでSeason3に参加できることはすごく光栄です。

加藤:最初、まさか僕が『ウエスト・サイド・ストーリー』 に!?という気持ちでしたね。

柿澤:踊ってるイメージがあんまりないもんね。

加藤:うん、踊ってないからね!(笑)。カッキーと共演したロミジュリの時も踊ってないし。でも『ウエスト・サイド・ストーリー』は、ダンスは切っても切り離せないものですし、ただ踊るだけでなく、ダンスの中に芝居が入っているからこそ、エネルギッシュな作品になっていると思います。また、来日版とSeason1を観劇して、360度の舞台で繰り広げられるエネルギー量は、役者にとってものすごく大変なものだなと感じました。そこでやるからこそ意味があるということをすごく感じましたし、自分がこの作品の世界に飛び込んで、どういう役割を果たせるんだろうと考えました。今はまだまだ見えていない部分も多く課題だらけですが、必死に食らいついていきたいというのが、今の率直な思いです。

拡大柿澤勇人(左)と加藤和樹=宮川舞子 撮影

――IHIステージアラウンド東京の舞台に立つのは初めてですよね。

柿澤:そうなんです。

加藤:意外とわかんないよね。今、回ってんの?って感じで。

柿澤:作品自体は楽しかったんですけど、自分がそこに立つというのがまだ想像つかないんですよね。今回の主要メンバーで経験しているのは健ちゃん(浦井健治)だけだし、舞台裏では常に走り回っているという事はよく聞いているのですが、やっぱり観てるだけじゃ舞台裏のことはわからない。来日版を観た時にセットを見せてもらいましたが、いつもの上手、下手の動線ではないから。

加藤:普通の概念はないですね。ステージの出捌けを覚えるのが大変だとSeason1、2の出演者からは聞いています。今、自分がどこにいて、次どこへ行けばいいのか迷子になるそうで、客席から見ている以上に裏は大変なんだろうなと。

◆公演情報◆
ブロードウェイ・ミュージカル
『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3
2020年4月1日(水)~5月31日(日) IHIステージアラウンド東京
公式ホームページ
【ナビ番組情報】
3月28日(土)午後4:00~4:30 『ウエスト・サイド・ストーリーSeason3 開幕直前SP』(仮)
TBS系にて放送!! *一部地域を除く
[スタッフ]
【原案】ジェローム・ロビンス
【脚本】アーサー・ローレンツ
【音楽】レナード・バーンスタイン
【作詞】スティーブン・ソンドハイム
【オリジナルプロダクション・演出・振付】ジェローム・ロビンス
<ステージアラウンド版オリジナルSTAFF>
【演出】デイヴィッド・セイント
【振付リステージング】フリオ・モンへ
<日本キャスト版STAFF>
【翻訳・訳詞】竜 真知子
【演出補】フリオ・モンヘ
[キャスト]
浦井健治/柿澤勇人(Wキャスト)、桜井玲香/伊原六花(Wキャスト)、ソニン/夢咲ねね(Wキャスト)、加藤和樹/木村達成(Wキャスト)、Oguri、有澤樟太郎(Wキャスト) ほか

〈柿澤勇人プロフィル〉
 高校生のときに観た劇団四季『ライオンキング』に衝撃を受け、シンバを演じたいと俳優を志す。2007年に倍率100倍以上の難関を突破し劇団四季の養成所に入所。同年デビューし、翌年から立て続けに主演を務める。2009年末、更なる活動の場を求め同劇団を退団。近年の主な出演作品は、『フランケンシュタイン』『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』『海辺のカフカ』『スリル・ミー』『メリー・ポピンズ』『アテネのタイモン』など。8月~9月にミュージカル『スクール・オブ・ロック』への出演が決まっている。
オフィシャルファンクラブ
公式twitter
 
〈加藤和樹プロフィル〉
 2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴びる。翌年Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。2009年には韓国、台湾、中国でCDデビューを果たし、音楽活動と並行し、舞台・ミュージカル・映像作品にも多数出演。俳優・声優としても活躍の場を広げている。近年の主な出演作品は、『ファントム』『怪人と探偵』『BACKBEAT』、『暗くなるまで待って』、project K『僕らの未来』、『1789 -バスティーユの恋人たち-』など。6月からは24か所全国LIVE TOURと10月にミュージカル『ローマの休日』への出演が決まっている。
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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

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