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柿澤勇人&加藤和樹インタビュー/下

一つひとつの振りにちゃんと意味がある

真名子陽子 ライター、エディター


柿澤勇人&加藤和樹インタビュー/上

ダンスは避けてきた、人生最大の危機

拡大柿澤勇人(左)と加藤和樹=宮川舞子 撮影

――ダンスがヤバいとおっしゃっていますが、今まで避けていたわけではないんですよね!?

加藤:いや、避けてました(笑)。なんとか踊らないように……。

柿澤:みんな避けるものなんですよ。

――そうなんですか!?

柿澤:ダンスの経験を持ってこの世界に入ってきた人間じゃないので。

加藤:でもカッキーは踊れるでしょ!?

柿澤:いやいや、僕もダンスは避けてきたよ。唯一避けられなかったのが、『メリー・ポピンズ』。どうにも避けられなかった……けど、腹をくくってがんばりましたね。リフもそうだけど、相当難しいんです。ただ体が利けば良いという問題ではなくて、振りひとつにいろんな意味があるんです。ただ、足が上がれば良いのではなく、ちゃんと止める位置があって、止めるという制限をされることで、抑圧された感情を表現したりするんです。ただ足を上げて綺麗だね~じゃなくて。だから、足を上げる角度も決まってるはずなんですよね。一つひとつの振りにちゃんと意味があるので、理解して踊らなきゃいけないし、その意味を持っていなきゃいけない。それは数を踊るしかないと思うんですけど、ね!?

加藤:もう、人生最大の危機だから!

(一同笑)

柿澤:わかる……『メリー・ポピンズ』がそうだったもん。

加藤:この先、これ以上大変なことはきっとないだろうって思うもん。

――止める位置ひとつにも意味があるんですね。

加藤:『1789 -バスティーユの恋人たち-』では、やるせない思いを“クランプ”で表現していたんです。それはもともと黒人たちが抑圧された中で、自分たちの体を使って人種差別に対する思いをぶつける踊りなんです。今回もその時代に合った振りが付いていて、がんじがらめで圧迫された様を表現したい、その爆発する思いをこの振りで表現したいといった意味があるから、ただの振りではないんです。そこが本当に、もう、やばいです、笑えない(笑)。

拡大加藤和樹=宮川舞子 撮影/ヘアメイク・江夏智也(raftel)、スタイリング・立山功[ジャケット、パンツ/The Viridi-anne(The Viridi-anne tel 03-5447-2100)、カットソー、靴/CHORD NUMBER EIGHT(GARDEN TOKYO & THE OPEN ATELIER tel 03-3405-5075 )]

――(笑)。先に振りを入れて、意味を付けていく感じですか?

加藤:そうですね。少しずつ入ってはいますが入っただけじゃダメで、そこからが勝負ですよね。振りが入って初めてスタートラインに立つので、まだそのスタートラインに立ててないんですよ。

柿澤:本当に、何回も何回も繰り返し同じ曲を練習して、なんとかギリギリ間に合った感じでしたね、僕は。

加藤:本当にできるのかなって、夜も眠れないですもん、マジで。一回一回が命がけになりますよ。でも、やるしかないんで!

――加藤さんのダンスが……。

柿澤:いやあ、楽しみですねっ!(笑)。

(一同笑)

――アンサンブルの方にダンスが得意な方が多いですよね。見ていてすごいなって?

柿澤:思いますよ、やっぱり。

加藤:改めて皆さんの素晴らしさを知りましたね。やっぱり踊れる人をすごく尊敬するんですよ。今回、Season3のアンサンブルの方のほとんどがSeason1を経験しているので、それがすごく心強くて。1ではなく、0から教えてもらうつもりでいます。

◆公演情報◆
ブロードウェイ・ミュージカル
『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3
2020年4月1日(水)~5月31日(日) IHIステージアラウンド東京
公式ホームページ
【ナビ番組情報】
3月28日(土)午後4:00~4:30 『ウエスト・サイド・ストーリーSeason3 開幕直前SP』(仮)
TBS系にて放送!! *一部地域を除く
[スタッフ]
【原案】ジェローム・ロビンス
【脚本】アーサー・ローレンツ
【音楽】レナード・バーンスタイン
【作詞】スティーブン・ソンドハイム
【オリジナルプロダクション・演出・振付】ジェローム・ロビンス
<ステージアラウンド版オリジナルSTAFF>
【演出】デイヴィッド・セイント
【振付リステージング】フリオ・モンへ
<日本キャスト版STAFF>
【翻訳・訳詞】竜 真知子
【演出補】フリオ・モンヘ
[キャスト]
浦井健治/柿澤勇人(Wキャスト)、桜井玲香/伊原六花(Wキャスト)、ソニン/夢咲ねね(Wキャスト)、加藤和樹/木村達成(Wキャスト)、Oguri、有澤樟太郎(Wキャスト) ほか

〈柿澤勇人プロフィル〉
 高校生のときに観た劇団四季『ライオンキング』に衝撃を受け、シンバを演じたいと俳優を志す。2007年に倍率100倍以上の難関を突破し劇団四季の養成所に入所。同年デビューし、翌年から立て続けに主演を務める。2009年末、更なる活動の場を求め同劇団を退団。近年の主な出演作品は、『フランケンシュタイン』『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』『海辺のカフカ』『スリル・ミー』『メリー・ポピンズ』『アテネのタイモン』など。8月~9月にミュージカル『スクール・オブ・ロック』への出演が決まっている。
オフィシャルファンクラブ
公式twitter
 
〈加藤和樹プロフィル〉
 2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴びる。翌年Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。2009年には韓国、台湾、中国でCDデビューを果たし、音楽活動と並行し、舞台・ミュージカル・映像作品にも多数出演。俳優・声優としても活躍の場を広げている。近年の主な出演作品は、『ファントム』『怪人と探偵』『BACKBEAT』、『暗くなるまで待って』、project K『僕らの未来』、『1789 -バスティーユの恋人たち-』など。6月からは24か所全国LIVE TOURと10月にミュージカル『ローマの休日』への出演が決まっている。
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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

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