何度も言うが、昨今の世の中は、お金を持った人たちが尊敬され過ぎている
2020年03月26日
第92回アカデミー賞で、映画「スキャンダル」で、メークアップ&ヘアスタイル賞を受賞した日本出身の、カズ・ヒロさん。
日本人記者の質問に、「僕は日本からアメリカへ帰化をしました。なので、日本の誇りとかは言わないでほしい。日本では自分のできることが出来なかったので、アメリカに渡った」。
この発言が、少し、話題になりましたよね。私もびっくりしました。
なかなかこう正直に、日本のマスコミの前で発表する人はいません。みんな自分の人生に対する正当化に忙しいからです。
国会では予算委員会が開かれ、国民の見本にならなければいけない人たちが、自分の身を守るための弁明ばかりしている。いや、最近の答弁ははぐらかしの一辺倒だ。
大体この世の中、人の力によってお金儲けしようと考えている人たちや会社だらけなのが問題だ。
何かを自ら創作し、発明する人に、ハイエナみたいに群がって、巧妙な手口で大金を儲けようとする。
ほとんどの大企業やレコード会社がそうだと思う。アーティストを育てるだなんて過去の話で、アーティストの積み重ねや創造物でもって、自分たちだけ儲け、そしてゴミのように捨てる。
儲けを一体何パーセント取れば気が済むのか……。本当にやりがいがなくなる。
みなさんご存知かご存知でないかどうか存じませんが、例えばCD1枚に対するアーティストの取り分って、いくらか知ってますか?
なんと1パーセント! 1%! 1PERCENT! にも及ばないんですよ!!
それで、50パーセンくらいが制作会社です。後はショップとかプレス代。
どういった発想で、こういうパーセンテージを考えられたのか不明ですが、あんまりじゃないかと思いませんか!?
大手の場合、会社すなわち上が取り過ぎ。
「けど、ミンさん社会って全体がそうですよ」って、結構東京時代に言われたなあ~、特にサラリーマンたちに……。
そう、そうでしょう! 分かってます。
想像し、創作する者への尊敬や配慮が無さすぎる!!
何度も言うが、昨今の世の中は、お金を持った人たちが尊敬され過ぎている。
プロのアーティストや発明家、プレーヤーたちは、その分野で卓越した人たち。
すなわち、その分野に人生をかけてる人たち。
だからね、それをどう売るか、どうやればそれでお金儲けをできるかは、あまり考えたことが無いし、興味すらない人が多いのです。お金儲けのことより創ることの方が優先順位が高いんですね。
だから心からそれを理解してくれ、世の中のために一緒にマネージしてくれる人が必ず必要なのです。
それなのに、芸術や物の価値が分かってない人たちによって、経費や予算を決められ、実行されているのには非常に腹が立つ!
オリンピックもそう!!
みなさん、オリンピックは体育の祭典なのです!! 良く言えば大きな運動会!!
それは参加者、選手たちが、一生をかけて1位を目指してきた人たちの4年に1度の、祭典なのです。
その人たちが主人公なのです。
それが、何とか委員会とかの決まりとか、意向とかで簡単に物事を決めている。ある選手が出られたり出られなかったり……。
だいたい、スポーツ系の委員会の委員たちは経済人が多い。世界的な富豪がね。
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