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ミニシアターを救え!――新型コロナで、小規模映画館は存続の危機に

古賀太 日本大学芸術学部映画学科教授(映画史、映像/アートマネジメント)

映画館に観客が戻らない可能性も

 今回の観客激減や休館は、ミニシアターの持つ意味を考えるいい機会なのではないか。映画の多様性はミニシアターが支えていると言っても過言ではないからだ。

東京の「シネマヴェーラ渋谷」で=撮影・筆者拡大“古典”の特集上映で映画ファンの支持を集める「シネマヴェーラ渋谷」も休館に=撮影・筆者
 ユーロスペースの北條誠人支配人は、ポストコロナ=コロナ騒ぎの後の事態をもっと深刻に考える。「カンヌなどの映画祭も続々と延期やキャンセルが始まっている。これでは日本の配給会社は仕入れができない。日本映画の製作もストップがかかっている。ポストコロナの半年後は、映画館が開いても上映する作品がなくなるのではないか」

 さらに映画館に再び観客が戻るのかも心配する。「自由に使える収入が減る観客も多いし、これを機会に配信の楽しみを覚える観客もいるだろう。映画館へ行く楽しみが半年もなくなると、もはや元に戻らない可能性もある」と言う。

 とりあえず、映画好きを自認する方は今あるミニシアターの文化を守るために、change.orgの署名やミニシアター・エイド基金のクラウドファンディング(4月13日から)などの寄付に参加して欲しい。入江悠監督はそれぞれのミニシアターへの援助の方法を自らのサイトにまとめている。また関西のミニシアターを支援するサイトもできている。

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筆者

古賀太

古賀太(こが・ふとし) 日本大学芸術学部映画学科教授(映画史、映像/アートマネジメント)

1961年生まれ。国際交流基金勤務後、朝日新聞社の文化事業部企画委員や文化部記者を経て、2009年より日本大学芸術学部映画学科教授。専門は映画史と映画ビジネス。訳書に『魔術師メリエス――映画の世紀を開いたわが祖父の生涯』(マドレーヌ・マルテット=メリエス著、フィルムアート社)、共著に『日本映画史叢書15 日本映画の誕生』(岩本憲児編、森話社)など。個人ブログ「そして、人生も映画も続く」をほぼ毎日更新中。http://images2.cocolog-nifty.com/

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