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ステイホーム週間は「スター・ウォーズ」で遥か彼方の銀河系へ!《後編》

5月4日はスター・ウォーズの日。壮大な宇宙の旅をおうちで楽しもう。

小松﨑友子 観光ブランディングプロデューサー/株式会社iNTO代表取締役

エンドアの戦いから30年後の世界 

――『ジェダイの帰還』から30年後の世界を描いたシークエル・トリロジー(※2)は、ウォルト・ディズニー・カンパニーがルーカスフィルムを買収した後の作品で、J・J・エイブラムスが監督となるわけですが、J・J・エイブラムス監督が元々「スター・ウォーズ」シリーズの大ファンということで、オリジナル・トリロジーからのファンにとってはたまらない内容でしたよね。

※2 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年)『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年)

 レイア、ハン・ソロ、そしてルークが、『ジェダイの帰還』以来、まさに約30年振りに登場しましたからね。

――その一方で、全く新たな主人公「レイ」が登場してきました。それに、ファースト・オーダーとレジスタンスも。

 レイが登場してから、ファンの中ではレイの出生についていろんな説が語られていました。レイは、おなじみのキャラクターの中の誰かと血縁関係があるのではないか、という説で、それがオビ=ワンなのか、スカイウォーカーなのか、パルパティーンなのか、だれの娘なのかということがよく議論されていました。

 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で、ついに出生の秘密がわかるわけですが、結果的に二つ説をとったんだな、と……(笑)

 帝国に代わって新しくできた「ファースト・オーダー」は、J・J・エイブラムス監督によると、「ナチス・ドイツがアルゼンチンに姿を隠して、そこから復活してきたらどうなるのか?」ということを構想段階で考えていたとのことなので、ネオナチ的な組織がイメージされたのではないでしょうか。

 つまり、帝国の復活を目論んでいる、帝国のエッセンスを汲んだ新しい組織、というポジションです。

 『ジェダイの帰還』の後、帝国軍を打倒した反乱軍は新共和国を樹立します。しかし、新共和国は先の大戦を恐れ、反省して軍縮し、ファースト・オーダーの脅威については、見て見ぬふりをして過小評価をしていました。

 新共和国がファースト・オーダーの脅威に対応出来ないなか、ダース・ベイダーの娘であることを政敵に暴露され政界を去ったレイアは、ファースト・オーダーに対抗する軍事組織であるレジスタンスを独自に設立します。

拡大汐留で開催された『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』公開直前イベント=2019年12月、藤井隆史さん撮影

ダイバーシティーへと進化した銀河系

――エンドアの戦いで得た平和も、30年後には崩壊してしまった、ということですよね…時代は繰り返されてしまうんですかね。

 『エピソード1/ファントム・メナス』も、平和だった銀河共和国が崩壊していくところから始まりましたからね。現実の世界でも、同じことが繰り返されてますよね。

 ただ、異なる点もあります。シークエル・トリロジーはこれまでの作品群と比べて、多様性という点で大きく変容しているんです。いわゆるダイバーシティーです。

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筆者

小松﨑友子

小松﨑友子(こまつざき・ともこ) 観光ブランディングプロデューサー/株式会社iNTO代表取締役

東京都出身。広告代理店を経て独立。日本の「旅」と「食」を国内外に発信するマーケティングプロデューサーとして、日本全国の自治体及び企業のブランディング・マーケティングに関する課題の解決に取り組んでいる。大の映画好きであり映画関係者のコミュニティを運営。株式会社iNTO(イントゥ)代表取締役、早稲田インバウンド・ビジネス戦略研究会メンバー。「ジャパン・ツーリズム・アワード」メディア部門賞受賞「インバウンド・ビジネス戦略」共著にて出版。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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