2020年05月03日
もう5月に入りますね。韓国では新型コロナによる自主的在宅生活が約2カ月半が過ぎようとしている。
お釈迦様誕生日の今日、4月30日は、韓国では祝日です。そして、韓国も今日からGWに入ります。
最近日本から電話で、家だけでどうやって過ごしたらいいのか? 何をしたらいいのか?と、質問の連絡がたくさん来る。それは簡単なんだけど……。
実はもともと、私はこうみえても、ものすごいインドア派なんです。
まして普段の私は大学講師と、演奏や作曲で生活をしているので、ほとんどそのほかの時間は、家にいます。外にはあまり出ません。
勿論、小さい時から、演奏で、国内や海外のいたるところに行ったり来たりしています。
その影響も大きいのかなあ、普段は家が大好きなのです。ツアーに出ても、その地その地での観光とかにもほとんど行かず、ホテルの部屋にいるのが好きなのです。
だから、アウトドア派の人たちによく聞かれます。
「私たちアウトドア派は、海や山に行ったりして、楽しむんだけど、インドア派はいったい何がたのしいの?」って。
私は言います。
「何ってその反対で、家にずっといて、何もしないのが、超楽しい」って。
なので、こんなこと言っては何ですが、今のコロナの「家」中心生活が、みなさんより、そんなに苦痛ではないのだ、いや、まったく大丈夫なのです。
普段からそうだからね。
けど、これがおかしくて、たまにね、自分の脳の中で、「これじゃあダメよ、もっとフットワークを軽くして外に出て外交してきなさい!」というような、瞬間的?習慣的命令のような指示が、聞こえてきて、普段なら、重い腰を上げて外に出て行ったりするのですが、けど、最近は、「NO、NO、今は家にいていいのよ、いや、いなきゃいけないのよ」って。天使のような声が……。
私も実際、収入は大幅に減っていて大変困っています。けど、今は仕方ありません。
それで心配になって実家に電話してみた。
僕の実家は、大阪にある小さな焼き肉屋。
さすが、大したものである。
是非食べに行ってください。午後8時までは営業やってるそうです。(大阪市平野区 無煙焼肉食道園)
で、家で何するかですが、音楽聴いたり、TV観たり、本読んだり。子どもと遊んだり。
もっぱら日本のお笑い好きですが、お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さんが4月23日深夜のニッポン放送「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」(木曜・深夜1時)で、「コロナが明けたら、美人さんがお嬢(風俗嬢)やります」などと発言。大変ショックでした。
もともとお笑い好きな私には、お笑いの方たちのこういった話題が、残念でなりません。
これは、本人も反省はしているでしょうが、反省だけでは許されない、人権問題ですね。男尊女卑が染み付いている社会。
日本のお笑いは非常に発展していて、レベルが高いですが、その中で、人権的な問題を題材にしてしまっているお笑いが、多々あるのは否めません。
男尊女卑や、いじめなど、瞬間瞬間で笑って過ぎ去っていくので、どこかで起こっている交通事故みたいなものって感じで、気づく人は気づいて、気づかない人は気づきません。特に男性は。
同性同士のいじめ的な笑いを、嫌いな方たちもいらっしゃるでしょうが、出川さんのようにその位置で成功し、逆にいじめにあってる人たちへの、励みになっているパターンもあります。そしてこれは結構、計算の上で演じています。
そして、私が一番違和感に思うのは、瞬間的に起こる男女差別的な発言でのカメラワークと編集。下ネタギリギリの会話で、女性をディスったり、蔑視している発言で、その後、必ずと言っていいほど、そこにいる可愛い女性ゲストや女性アナウンサーの顔がアップにされる。つまり、これらのセクハラギリギリ発言に対する、彼女らの表情を映し出します。そして、視聴者がそれを見て笑っている。
そう、この構造。この構造に気づいてますか?!
これは、変態のやることです。他の国では考えられません! すんごいセクハラですよ!
何でもお笑いにしたらいいんだよ。って考え方、悪くないと思います。風刺とか、私好きです。
けど大事なのは、そこに弱者と強者の関係があることが最悪で、それが、その社会の基本的文化となっていて、嫌な感じや悲しい感じになる人はそっちのけで踏みつけていても分からない。
TV局も芸人さんたちも、新しいアイディアを出さなきゃいけないから、日々大変だと思いますが、成功すれば、スターへの道が待っています。
スターは、地位と名誉とお金を全て得られるでしょうが、けど、そこでおぼれないでください。
もっともっと人間性を磨かなければならない。
どうするかって? 簡単でしょう。
えらばってる政治家さんも経済人もそうですが、全く違う分野で生きている人たちとの接点を作って友達になってもらいたい。
例えば、農家の人、漁夫、芸術家、小売店主……。
素朴な日常を送っている人達と日々、出会ってほしい。
身近で困っている人や、子どもたちは思いの他多い。
自分の今いるところから、出て行かないとなかなか会う事もできないでしょうが、今、そういうことが求められていると思う。それが、社会を少しすつ変えていく方法だと思います。
経済的に社会的に、人の上に立つ人たちは、今いるその場で天狗になり遊ぶのではなく、弱者に気づき、全ての人が笑顔の絶えない社会の構成員を目指して欲しい。
それが、本当のスターなのです。
今日はここまで!
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