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【6】「書店の日常」と弁証法

安心して入っていくことのできない場所は、「言える場所」にはなり得ない

福嶋聡 MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店

「絶対知」は、呆気ないほど「空疎」なもの

 確かに、『精神現象学』の「意識の経験」の道程を、「正」-「反」-「合」の繰り返しという図式で説明するのは、分かりやすい方法だと思います。しかし、一方、『精神現象学』の中では、苦労して辿り着いた筈の「合」が、次の節、次の章では新たな「反」に出会い、すぐに覆されてしまいます。そして、最後に辿り着いた「絶対知」は、

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筆者

福嶋聡

福嶋聡(ふくしま・あきら) MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店

1959年生まれ。京都大学文学部哲学科卒。1982年、ジュンク堂書店入社。サンパル店(神戸)、京都店、仙台店、池袋本店、難波店店長などを経て、現在、MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店に勤務。著書に『希望の書店論』(人文書院)、『劇場としての書店』(新評論)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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