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『女帝 小池百合子』で「カイロ大学」問題はもう正直、どうでもよくなった

矢部万紀子 コラムニスト

 6月12日、小池百合子東京都知事が出馬表明をした。都知事選の告示は6月18日。カラオケも遊園地も営業ができる東京で、小池さんは再選を目指す。

都知事選への出馬を表明する小池百合子東京都知事=2020年6月12日拡大都知事選への出馬を表明した小池百合子東京都知事=2020年6月12日

 彼女が目立ちに目立っているという話を「論座」で書いたのは、1カ月以上も前だ。コロナに関連し「何かを決める」場面で出てくるのは、みんなおっさん。中でただ一人の女性が小池さんで、痛快ではあるけれど、素直に喜べない。そんなことを書いた。

 記事の最後、小池さんの著書『女子の本懐――市ヶ谷の55日』(2007年)に触れた。4月に開かれたオンラインシンポジウム「今こそ『小池百合子論』 フェミニストが語る女性と政治」で、元衆院議員の井戸まさえさんが「小池さんの黒さが読み取れる」と語っていた本だ。読んで、原稿を書くと予告させてもらった。

 というわけで、再びの小池百合子論だ。

『女帝 小池百合子』拡大石井妙子『女帝 小池百合子』(文芸春秋)
 『女子の本懐』を2度読んだ。5月30日に石井妙子さんによる『女帝 小池百合子』が発売されたので、『女子の本懐』→『女帝 小池百合子』→『女子の本懐』。その順で読んだ。『女帝』(以後、こう表記する)はタイトルからもわかるが、ある種の告発本である。帯に「救世主か? “怪物”か? 彼女の真実の姿。」と書かれている。これをはさんで読んだことで、井戸さんの言う「黒さ」が見えてきたように思う。順を追って書いていく。

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筆者

矢部万紀子

矢部万紀子(やべ・まきこ) コラムニスト

1961年生まれ。83年、朝日新聞社に入社。宇都宮支局、学芸部を経て、週刊誌「アエラ」の創刊メンバーに。その後、経済部、「週刊朝日」などで記者をし、「週刊朝日」副編集長、「アエラ」編集長代理、書籍編集部長などをつとめる。「週刊朝日」時代に担当したコラムが松本人志著『遺書』『松本』となり、ミリオンセラーになる。2011年4月、いきいき株式会社(現「株式会社ハルメク」)に入社、同年6月から2017年7月まで、50代からの女性のための月刊生活情報誌「いきいき」(現「ハルメク」)編集長をつとめた後、退社、フリーランスに。著書に『美智子さまという奇跡』(幻冬舎新書)、『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』(ちくま新書)。最新刊に『雅子さまの笑顔――生きづらさを超えて』(幻冬舎新書)

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