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渡部建氏の“罪”は、不倫よりも多目的トイレでのデートDV

だから告発女性をセカンドレイプ的に叩くべからず

勝部元気 コラムニスト・社会起業家

「不倫はあかん」よりも「デートDVはあかん」

 要するに、不倫問題というよりも、人権や性教育の問題です。日本社会では、他人や自分を尊重することを第一に考える「包括的性教育」が行われていない影響もあり、デートDVの一種であるジャンクセックスをする人が後を絶ちません。今回はその社会問題の一端が露呈した案件です。そういう視点であれば、ニュースとして報じる意味は十分あると思います。

 ところが、プロ野球選手のダルビッシュ有氏は、「浮気があかんことは普段から言っているんやけど、その先の『どうやって』『どこで』とかを出してるのがおかしいだろって言ってんのに理解できない人がなかなか多いこと。。」と、自身のTwitterで述べていました。

 私は逆だと思います。渡部氏の件は、「どうやって」「どこで」の部分における渡部氏のデートDVが「あかんこと」であって、それが社会問題でもあるから取り上げるべきなのです。むしろ“その前”の浮気自体は世間が首を突っ込むべきところではないでしょう。

“多目的トイレ不倫”が発覚したタレントの渡部建さん拡大“多目的トイレ不倫”が発覚したタレントの渡部建さん

著名人たちによる告発女性に対するバッシングの嵐

 ところが、告発した女性たちに加害したのは、渡部氏だけに留まりません。彼女たちに対するバッシングが噴出したのです。たとえば、タレントの武井壮氏は、Twitterに以下2つの投稿をしていました。

不倫男を擁護するつもりはまるでないが、それをペラペラ喋る女性にも辟易としている。妻帯者と知って不貞を働いたなら被害者ではなく加害者であって、それを雑誌やマスコミに喋って唯一の被害者である相手の妻や子供に二次的な損害と甚大な精神的社会的ダメージを与える低俗な行為だと認識するべきだよ
大切にされたいなら、大切にしてくれる相手選べってことだわ。。

 また、6月14日放送のTBS系『サンデー・ジャポン』に出演した“ゆきぽよ”こと木村有希氏は、「不倫相手の女性が被害者面している」と述べていました。デヴィ・スカルノ氏も、「女の誇りのない人たち。週刊誌にペラペラ喋って、美しい妻の佐々木希さんをこれ以上侮辱するな!と言いたい」と自身のTwitterに投稿しています。

 人権や包括的性教育の観点から言えば、告発した女性たちはデートDVの被害者です。それにもかかわらず、

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筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら

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