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 前回『韓国伝統音楽「5拍子10拍子の世界」へようこそ!』は、韓国伝統音楽(韓国では伝統音楽のことを「国楽」と言うため、以下、「国楽」と表記する場合もある)のリズムに関して少しではありましたが、書かせていただきました。

 そうなると今回は、韓国伝統音楽の音階、音程の説明を少しだけですが、簡単に説明させていただきます。

 まず皆さんがご存知の音階は、『ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ』の7音階ですよね。

 ピアノの白鍵で弾けます。

 それに比べて韓国は、『黄・太・仲・林・南』の5音階です。なんと漢字!なのです。

 これはピアノの黒鍵で弾けます。

 そうです。韓国の音階は、7音階ではなく、5音階ペンタトニックなのです。

拡大宗廟祭礼楽を再現したもの。宗廟祭礼楽は、李氏朝鮮王室の祭礼儀式。年に一度、毎年5月第1日曜日、歴代王と皇后の霊が眠るソウル宗廟で行われる(国楽大辞典から)

筆者

ミン・ヨンチ

ミン・ヨンチ(閔 栄治) ミュージシャン 韓国伝統音楽家

大阪生まれ。幼少の頃からブラスバンドやドラムを経験し、高校から韓国へ。旧李王朝雅楽部養成所であった国立国楽高等学校に入学、ソウル大学音楽学部国楽科卒。1992年サムルノリ競演大会個人部最優秀賞。1992年国楽室内管弦楽団「スルギドゥン」に入団。1993年スーパー・パーカッション・グループ「PURI」創団メンバー。イ・ムンセ(歌手)のテレビ番組にも出演。現在も韓国伝統音楽とジャンルの違う音楽とのコラボレーションに活動中で、2009年に立ち上げた公演「新韓楽」ではジャズとコラボ―レーションした。日韓両国で数多くの公演。アルバム「HANA」(2015年/ユニバーサルミュージック・ジャパン)をリリース。ライブでは日本全国3万人を動員。国楽管弦楽の作曲にも力を入れ、2014年韓国文化芸術委員会で作曲賞受賞。「大衆に楽しんで聞いてもらえる楽曲作り」を目指す。現在、韓国芸術総合大学、梨花女子大学、秋藝芸術大学講師。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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