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韓国は何で音を伝えたのか

 例えば韓国や北朝鮮の民謡『アリラン』は、

『ドーレドレ ファーソファソ ラーソラファレ ドーレドレ』

 と始まるのですが、韓国の音階で表すと、

『黄ー太黄太 仲ー林仲林 南ー林南仲太 黄ー太黄太』

 となります。

 そして、この『アリラン』の曲も当然、音が5つで構成させれています。

拡大韓国の音階の漢字表記と五線譜の関係を一緒に表すとこんな感じになる

拡大「ヘグム」という胡弓に似た韓国の伝統楽器の楽譜。現在、使われている楽譜である

 西洋の音階は、何百年も何千年もの間に伝わってきた歌や器楽曲などを、長い間研究し、そして科学的に周波数を定め、音程を統一させました。

 その中で代表的な楽器がピアノ。西洋は、ピアノメインで音程音階が構成されているといっても過言ではありません。オーケストラなどの合奏の場合の調律もピアノに合わせます。

 では、韓国はどうだったか?

 まず、基本の音となる、「黄」の音程を、どう決めたか? ピアノで言うと「ド」の音と思って頂ければ良いです。

 それは遠い昔、その音程を中国から鐘でもらったと聞いています。

 そうです。当時は鐘で音程を伝えたのです。

拡大国楽大辞典から
 なぜ鐘かというと、割れにくいしつぶれないので、音程が変動しないからでしょう。(詳しく言うと、「黄」の音程は、ピアノの「ミ♭」。余談ですが、日本のお寺にある鐘も、「ミ♭」が多いような気がするのは私だけかな?)

 こういう風に音程、音階が伝わり、今に至っています。

 今日はここまで!

 ……ではなくて、今日はここからなのです。

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筆者

ミン・ヨンチ

ミン・ヨンチ(閔 栄治) ミュージシャン 韓国伝統音楽家

大阪生まれ。幼少の頃からブラスバンドやドラムを経験し、高校から韓国へ。旧李王朝雅楽部養成所であった国立国楽高等学校に入学、ソウル大学音楽学部国楽科卒。1992年サムルノリ競演大会個人部最優秀賞。1992年国楽室内管弦楽団「スルギドゥン」に入団。1993年スーパー・パーカッション・グループ「PURI」創団メンバー。イ・ムンセ(歌手)のテレビ番組にも出演。現在も韓国伝統音楽とジャンルの違う音楽とのコラボレーションに活動中で、2009年に立ち上げた公演「新韓楽」ではジャズとコラボ―レーションした。日韓両国で数多くの公演。アルバム「HANA」(2015年/ユニバーサルミュージック・ジャパン)をリリース。ライブでは日本全国3万人を動員。国楽管弦楽の作曲にも力を入れ、2014年韓国文化芸術委員会で作曲賞受賞。「大衆に楽しんで聞いてもらえる楽曲作り」を目指す。現在、韓国芸術総合大学、梨花女子大学、秋藝芸術大学講師。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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