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性別転換アプリ「FaceApp」の利用が女性への偏見強化を招く

AIが人間の思考を退化させる「画一化のパラドックス」

勝部元気 コラムニスト・社会起業家

 写真の人物を簡単に“異性化”できる加工機能があるロシア製のスマホアプリ「FaceApp(フェイスアップ)」が、大きな話題を呼んでいます。

 著名人でも加工した画像をSNSに投稿する人が続出し、俳優の伊勢谷友介さんが自身の写真を“女性化”、石田ゆり子さんが“男性化”をしていました。

なぜ中性的な男性は“女性化”しても変わらないのか

 そこで、早速私も“女性化”を試してみました。結果は以下のようになったのですが、あまり変化を感じなかったというのが正直な感想です。女性化したというよりも、単に“バッチリメイク化”しただけのように見えます。

【1-2】拡大【1-1】(左が筆者。右が「FaceApp」で加工した写真。【1-2】も同様)
【1-2】拡大【1-2】

 実際に、写真をSNSに投稿しても、「ほとんど変わってない」「お化粧したらこうなりそう。他は変わっていない気がします」「メイクしただけの人になってますね」「元々中性的な顔だからね」というコメントが寄せられました。

 ミュージシャンの西川貴教さんも同様の違和感を覚えたようで、アプリ使用後に「普通に女装してる俺やねんけど... 全然思ってた効果出てない...」とTwitterでつぶやいていました。ファンから寄せられたコメントも、「あまり変わってない」「髪が伸びただけ」のように、私と似たようなものが多く見受けられます。

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筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら

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