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松本人志氏「都知事選棄権」発言のカッコ悪さ

昨今の選挙では「消去法的」に選ぶのは当たり前

勝部元気 コラムニスト・社会起業家

 ダウンタウンの松本人志氏が、2020年7月5日に行われた東京都知事選挙について、投票を棄権した旨の発言をしたことに対して、批判の声が多くあがっています。

 松本氏は、12日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演した際、「消去法的な選挙に意味があるのかと」「っていうことで僕は今回都知事選という選挙を消去してしまいましたね」と発言しました。同番組では政治の話題も数多く取り上げており、松本氏も自身の所感を頻繁に述べてきたにもかかわらず、投票棄権を吐露した姿勢が、「無責任だ」と批判を招いているようです。

東京都知事選の投票率は55%で、前回(2016年)より約4.7ポイント下回った拡大東京都知事選の投票率は55%で、前回(2016年)より約4.7ポイント下回った

 同じく番組に出演していた指原莉乃氏は、投票に行こうとTwitterで呼びかけていたのに、結果的に投票率が上がらなかったことを嘆いていましたが、松本氏の発言の後に映し出された彼女の表情は、どこか困惑しているようにも見えました。この発言は、指原氏の取り組みをまるでちゃぶ台返しするようなものですから、無理もありません。


筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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