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松本人志氏「都知事選棄権」発言のカッコ悪さ

昨今の選挙では「消去法的」に選ぶのは当たり前

勝部元気 コラムニスト・社会起業家

56歳の大人が投票ボイコットを吐露する未熟さ

 ネット上では「棄権するのも自由だ!」という擁護の声もありましたが、松本氏の発言がいかに愚かなものかは、小中学校の学級委員を選ぶ選挙に当てはめればよく分かります。委員を選ぶホームルームで、声の大きな生徒が、「消去法的な選挙に意味があるのか!」と言い出したら、「何を言っているんだ……」と思う人が大半なのではないでしょうか?

 もちろん、「自分が変えて欲しいと思っていることを変えられる権限が学級委員には与えられていないから、そんな選挙に意味を感じない」といった、制度が抱える「構造的問題」に対する指摘であれば、ある程度の論理性があるとは思います。ですが、彼は単に自分の望むような人が立候補しておらず、自分にとって「消去法的だ」と感じたから難癖をつけているだけです。

 社会に対して斜に構えていたい若者ならばまだしも、56歳の大人(しかもテレビ業界における高い地位を築いた人物)が、恥ずかしげもなく公共の電波で語っているわけですから、未熟な行為であると言わざるを得ないでしょう。ネット上の批判でも、「カッコ悪い大人」のような表現が目立ったのも頷けます。

昨今の選挙では「消去法的」に選ぶのは当たり前

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筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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