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Go To 反ナチス映画! 傑作『死刑執行人もまた死す』など渋谷で大特集

藤崎康 映画評論家、文芸評論家、慶応義塾大学、学習院大学講師

“戦車映画”、対独プロパガンダ、ナチズムへの傾倒……

『サハラ戦車隊』(ゾルタン・コルダ監督)のポスター https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Tokyo_Central_Theatre_10APR1951.jpg拡大『サハラ戦車隊』(ゾルタン・コルダ監督)のポスター https://commons.wikimedia.org/wiki
■『サハラ戦車隊』(ゾルタン・コルダ監督、1943)
 1942年の北アフリカ戦線での連合軍とドイツ軍の対決を描いた、“戦車映画”の逸品。本体とはぐれた3人の米兵が乗るのはM中戦車「ルル・ベル」だが、戦闘シーンには力点が置かれず、水をめぐる両軍の駆け引きや、戦車隊に加わる英、仏、南アの兵士ら、イタリア軍の捕虜、そしてヒトラー崇拝者で金髪のドイツ軍捕虜が引き起こす人間模様、サスペンスがドラマを牽引する。戦車長に扮するはハンフリー・ボガート。連合軍戦車部隊9人がドイツ軍900人に対決するラストでの“奇跡”も凄い。また、砂丘に刻まれた兵士の影や風紋を撮りおさえる、名手ルドルフ・マテのカメラが超絶。

■『鬼戦車T-34』(ニキータ・クリーヒン/レオニード・メナケル監督、1965)
 1942年、ナチス収容所のソ連軍捕虜たちが、押収中の自軍の名戦車T-34を奪取して脱走する凄まじい“戦車映画”。T-34がナチスのプロパガンダ記録映画を上映している映画館に突入、

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筆者

藤崎康

藤崎康(ふじさき・こう) 映画評論家、文芸評論家、慶応義塾大学、学習院大学講師

東京都生まれ。映画評論家、文芸評論家。1983年、慶応義塾大学フランス文学科大学院博士課程修了。著書に『戦争の映画史――恐怖と快楽のフィルム学』(朝日選書)など。現在『クロード・シャブロル論』(仮題)を準備中。熱狂的なスロージョガ―、かつ草テニスプレーヤー。わが人生のべスト3(順不同)は邦画が、山中貞雄『丹下左膳余話 百万両の壺』、江崎実生『逢いたくて逢いたくて』、黒沢清『叫』、洋画がジョン・フォード『長い灰色の線』、クロード・シャブロル『野獣死すべし』、シルベスター・スタローン『ランボー 最後の戦場』(いずれも順不同)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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