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コロナ禍の夏、渡辺えりが示す「女性の力」

連続企画「女々しき力 序章」に込めた思いは

山口宏子 朝日新聞記者

それでもあきらめない。力見せる「序章」を

 今年、大規模なイベントを開催するのはあきらめた。でも、次につながる何かを――。そこで考えたのが、今回の「序章」だ。

拡大木野花
 まず、座・高円寺(東京都杉並区)で、急きょ書き下ろした『さるすべり ~コロナノコロ~』を上演する。渡辺と木野花が出演する二人芝居で、映画『八月の鯨』をモチーフに、老いた姉と妹の現実と幻想が交錯し、そこに、この芝居を演じている現在の渡辺と木野が重なる、凝った構造を持つ戯曲だ。木野もまた、1970年代から女性による新しい演劇を切り開いてきた一人である。

 続いて同会場で『片づけたい女たち』のリーディングを上演する。盛大に散らかった部屋で暮らす中年女性と、そこを訪れた2人の女友だち。3人が片付けをしながら語り合う言葉から、仕事、家庭、老い、生きがいなど、それぞれの人生が浮かび上がる。コミカルな展開の中で女性の生き方を考える快作だ。永井が2004年に女性3人の「グループる・ばる」のために書き下ろした作品を、今回は男優が演じる。

『さるすべり ~コロナノコロ』
作:渡辺えり
共同演出・出演:渡辺、木野花
会場:東京都杉並区の座・高円寺
チケット:3000円
8月5~7日午後7時
   8、9日午後1時と5時
 8日5時の回は生配信(1500円)がある
 申し込みはこちら

『片づけたい女たち』
作:永井愛
演出:渡辺えり
出演:篠井英介、深沢敦、大谷亮介/ト書き語り・草野とおる
チケット:3000円
8月10日午後3時と6時半
 3時の回は生配信(1500円)がある
 申し込みはこちら

チケットは両公演とも
座・高円寺チケットボックス 03-3223-7300

拡大『さるすべり』の稽古をする渡辺えり(左)と木野花

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筆者

山口宏子

山口宏子(やまぐち・ひろこ) 朝日新聞記者

1983年朝日新聞社入社。東京、西部(福岡)、大阪の各本社で、演劇を中心に文化ニュース、批評などを担当。演劇担当の編集委員、文化・メディア担当の論説委員も。武蔵野美術大学非常勤講師。共著に『蜷川幸雄の仕事』(新潮社)。

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