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コロナ禍の夏、渡辺えりが示す「女性の力」

連続企画「女々しき力 序章」に込めた思いは

山口宏子 朝日新聞記者

念願だった別役作品も

拡大尾上松也
 8月下旬に下北沢の本多劇場で上演する『消えなさいローラ』は、テネシー・ウィリアムスの『ガラスの動物園』を変奏した、別役実の二人芝居だ。

 『ガラスの動物園』は、作者自身が投影されている「語り手」のトムが、母親と脚に少し障害のある姉ローラを置いて家を出るところで終わる。残されたローラが長い歳月、トムをじっと待ち続けていたら……。そんな発想で別役が書いたこの戯曲は、「高校時代に故郷の山形で見た文学座の『ガラスの動物園』が演劇を志す原点」という渡辺が、長年演じたいと願っていた作品だ。共演するのは歌舞伎俳優の尾上松也。2016年に新橋演舞場でミュージカル『狸御殿』で共演し、信頼し合う仲だという。

『消えなさいローラ』
作:別役実
演出:渡辺えり
出演:尾上松也、渡辺えり
会場:東京・下北沢の本多劇場
チケット:5000円 申し込みはこちら
8月21日午後7時
  22、23日午後1時と6時
  23日1時の回は生配信(2500円)がある
 申し込みはこちら

拡大『消えなさいローラ』の稽古をする渡辺あり(左)と尾上松也

 3作とも、劇中で会田桃子(バイオリン)と川本悠自(ベース)の生演奏がある。「漂泊の楽士たちが奏でる音楽に乗せて、全体が大きくつながっているイメージにしたい」と渡辺は考えている。

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筆者

山口宏子

山口宏子(やまぐち・ひろこ) 朝日新聞記者

1983年朝日新聞社入社。東京、西部(福岡)、大阪の各本社で、演劇を中心に文化ニュース、批評などを担当。演劇担当の編集委員、文化・メディア担当の論説委員も。武蔵野美術大学非常勤講師。共著に『蜷川幸雄の仕事』(新潮社)。

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