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伊藤詩織さんの「いいね」提訴は言論弾圧なんかじゃない

性暴力を告発・非難する「表現の自由」を取り戻す戦いだ

勝部元気 コラムニスト・社会起業家

私人の提訴を「弾圧」と表現するのは誤謬

 また、「言論封殺」「言論弾圧」「言論統制」というのは、基本的に、権力や権威を有する者が、市民や社会的弱者に対して行うという構造を表した言葉のはずです。権力や権威を持っているとは思えない私人の伊藤氏が民事で争うこと(しかもまだ提訴をしただけで結果が出ていない案件)に対して用いるのは、明らかに誤用です。

 以前書いた記事、「木村花さんの死にも懲りない、批判と誹謗中傷の違いが分からない人たち」でも述べたように、彼らがしているのは、「言葉のカスタマイズ」による誹謗中傷や差別発言の自己正当化だと思います。

 自分の発言は単なる誹謗中傷や差別発言に過ぎないのに、言葉の意味を歪曲して、「言論」だと言い張るわけです。そして、その中傷や差別と戦う姿勢を示すと、「言論弾圧だ」と叫んで抵抗しようとするのは、彼らの常套手段だと言えるでしょう。

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セカンドレイプ発言こそ「言論の自由」を奪う行為だ

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筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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