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つかこうへいが掲げた「打倒・紅白」の旗印

1982年『つか版・忠臣蔵』てんまつ記①

長谷川康夫 演出家・脚本家

テレビ東京とのタッグで「打倒紅白」

拡大テレビ東京『つか版・忠臣蔵』のチラシと手書きの「企画書」

 テレビドラマ『つか版・忠臣蔵』はこうして生まれたわけだが、それに大きく関わった、当時テレビ東京のディレクター不破敏之のもとに、彼がその年の春、局に提出した企画書のコピーが残っている。

 まだワープロなど一般的ではない時代、「テレビ東京」のロゴの入った便箋数枚にすべて手書きで記されたものだ。

 その中には、マスコミ発表でも強調された、テレビ東京にとって18年ぶりの自社製作のドラマであることや、4月にテレビ大阪が開局し、関東のローカル局からメガトンネットワークと称する全国ネット体制となる記念番組であることなどが謳われているのだが、《企画意図》とタイトルが打たれた1ページ目に、いかにも企画書めいたこんな一文がある。

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筆者

長谷川康夫

長谷川康夫(はせがわ・やすお) 演出家・脚本家

1953年生まれ。早稲田大学在学中、劇団「暫」でつかこうへいと出会い、『いつも心に太陽を』『広島に原爆を落とす日』などのつか作品に出演する。「劇団つかこうへい事務所」解散後は、劇作家、演出家として活動。92年以降は仕事の中心を映画に移し、『亡国のイージス』(2005年)で日本アカデミー賞優秀脚本賞。近作に『起終点駅 ターミナル』(15年、脚本)、『あの頃、君を追いかけた』(18年、監督)、『空母いぶき』(19年、脚本)などがある。つかの評伝『つかこうへい正伝1968-1982』(15年、新潮社)で講談社ノンフィクション賞、新田次郎文学賞、AICT演劇評論賞を受賞した。20年6月に文庫化。

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