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安楽死したいという女性の気持ちは変わったかもしれない

長尾クリニック院長・長尾和宏医師に聞く(上)

鈴木理香子 フリーライター

患者に「安楽死」について相談されたら……

――一方、女性を安楽死させた2人の医師についてはどう考えますか?

長尾 2人の行為は嘱託殺人であり、決して許されない犯罪です。ただ、今回の事件を論じるときに彼らの独断的な考えや金銭の授受はいったん切り離して議論すべきだと考えます。なぜなら、ことの発端は彼女がSNSに発信したことだからです。

愉一被告拡大大久保愉一被告が考案したとされる「終末期医療意思表示カード」=2011年10月のツイッター投稿から
――事件の核心はどこにあると思いますか?

長尾 「死にたい」という女性の心の声に寄り添う人が一人もいなかったことが、最大の問題だと思います。家族も、30人にも及ぶ在宅医療チームも誰一人、彼女の悩みと重大な決断に気が付かなかった。

――では、長尾さんが女性の主治医で、「安楽死」について相談されたら?

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筆者

鈴木理香子

鈴木理香子(すずき・りかこ) フリーライター

TVの番組製作会社勤務などを経て、フリーに。現在は、看護師向けの専門雑誌や企業の健康・医療情報サイトなどを中心に、健康・医療・福祉にかかわる記事を執筆

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです