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菅新総裁の人気が急騰したのは、安倍政権が「王政」だったから

政権の長期化が招いた国民心理の2つの変化

勝部元気 コラムニスト・社会起業家

なぜ、世論は菅支持に一気に傾いたのか?

 こういう現象を見ると、派閥の領袖たちで決めた人物をただ追認したようにしか思えない人々が相当数いるようで、「民主主義を担うだけの政治リテラシーを有していないのでは」と疑ってしまうところですが、なぜ彼らは菅氏へと雪崩を打ったのでしょうか?

菅政権も“王政”になるのだろうか拡大菅政権も“王政”になるのだろうか

 仮に国会議員であれば、勝ち馬に乗るためにこのような雪崩行動に出ることも頷けますが、国民は早めに支持を表明したところで、何かの恩恵にあずかるわけではありません。派閥の支持で菅氏の当選が決定的との報が流れるまでは、メディアの(総裁候補としての)出演も石破氏のほうが多く、マスメディアが誘導したという見方も誤りでしょう。

 考えられることとしては、権威主義的な行動のように思います。以前の記事、「リベラルな若者が政権を支持するネジレの謎を追う」では、若者の価値観は「日本会議」のような保守的思想とは対極にある“リベラル化”が進んでいるのに、安倍首相という「日本会議」的な思想を持つ保守的なリーダーを抵抗なく受け入れてしまうことに対して、「権威ファースト」だと指摘しました。

 つまり、たとえ自身の価値観や意見と異なっていたとしても、権威者が

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筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら

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