丸山あかね(まるやま・あかね) ライター
1963年、東京生まれ。玉川学園女子短期大学卒業。離婚を機にフリーライターとなる。男性誌、女性誌を問わず、人物インタビュー、ルポ、映画評、書評、エッセイ、本の構成など幅広い分野で執筆している。著書に『江原啓之への質問状』(徳間書店・共著)、『耳と文章力』(講談社)など
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
10月2日に論座・ハルメク主催でオンラインイベント
『小説 伊勢物語 業平』が大ヒットということで、ついに古典ブーム到来でしょうか? 髙樹さんに会ったら、まず、おめでとうございますとお伝えしたいですね。
髙樹さんとの交流のきっかけとなったのは2007年の暮れに行われた新聞の対談でした。2008年が源氏物語千年紀にあたるということで、新聞社から「源氏物語」をテーマにした対談の依頼を受けたのです。
控室から二人で対談会場へ向かいながら、私が「髙樹さん、源氏物語のことをよくご存じなのですよね? 私はあまりよく知らないのでよろしくお願いします」と言ったら、髙樹さんは「やめて、やめて。私、小島さんが詳しいからお任せすればいいと思っていたの」とおっしゃって、二人で「困った、困った」「どうしましょう!」と(笑)。
そんなわけで最初から気取らないおつきあいをさせていただいていますので、今回の対談もざっくばらんなものとなるでしょう。女同士、どんな話が飛び出すことやら。「伊勢物語」に出てくる和歌の解説を忘れて、業平のイケメンぶりに終始してしまわないように注意しなければいけませんね。
それにしても、ストーリーがきちんとある「源氏物語」とは違い、短い物語がポンポンポンポンと続く「伊勢物語」をシャッフルし、時間軸を通して再構成し、そうして小説に作り上げるというのは気の遠くなるような作業だったはずで。髙樹さんがどのようにして取り組んでいかれたのか、その工程に物凄く興味があります。
和歌をきちんと把握するためには、作者が言葉にしていない部分をどう読み取るかが重要なポイントとなるのですが、髙樹さんはムラムラと広がる豊かな想像力でクリアなさり、小説家の底力をまざまざと見せつけられた気がします。
いろいろな意味で刺激的で楽しい対談になりそうです。充実した時間を一人でも多くの方と共有したい。そして、みなさまを平安時代の雅な世界へと誘うことができたらいいなと思っています。
小島ゆかり こじま・ゆかり
1956年、愛知県生まれ。早稲田大学在学中に「コスモス」入会。歌集に『水陽炎』『月光公園』『ヘブライ暦』(第7回河野愛子賞受賞)『希望』(第5回若山牧水生受賞)『獅子座流星群』『エトピリカ』『憂春』(第40回迢空賞受賞)『純白光 短歌日記2012』(第6回小野市詩歌文学賞、第7回日本一行詩大賞受賞)『泥と青葉』ほか。17年に紫綬褒章受章。産経新聞などで歌壇の選者を務める。青山学院女子短期大学講師。全国高校生短歌大会特別審査員。
◇高樹のぶ子さん・小島ゆかりさん公開対談
「在原業平の恋と和歌」
(主催:論座 ハルメク/協力:日経BP 日本経済新聞出版本部)
・開催日時 10月2日(金)14時30分~16時
・講座番号 ①書籍なし 1076-030-904
②書籍付 1076-040-904
・参加費用 ①書籍なし 2500円
②書籍付 3900円
・講座形式 オンライン講演会・ライブ配信
・締め切り 9月29日
・申し込み ハルメクお客様センター
TEL 0120-86-1094 時間9時~19時(日・祝日除く)
FAX 0120-03-8618 24時間受付
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