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加藤和樹&平方元基インタビュー(下)

オリジナルミュージカルの可能性に挑戦し続けたい

橘涼香 演劇ライター


加藤和樹&平方元基インタビュー(上)

ジョーが下す決断に至る変化を大切に

──演じるジョー・ブラッドレー役について、どんな人物だと捉えていますか?

平方:アメリカ人だな!と思っています。わかりやすくアメリカ人なんですよ!日本人がイメージするアメリカ人と言うか(笑)。ざっくばらんで、自由な人で、次から次に楽しいことを見つけたい。何ものにも縛られたくない。ただその中にとても純な部分もあって。遅刻や欠勤をしまくっていて、勤務態度は相当に悪いんですけど(笑)ね。ローマ支局に赴任しているだけにお喋りも達者ですし、知恵もあって、ローマ暮らしもそれなりに楽しんでいたのではないかな?と思っています。でもこの物語がはじまる時点では、それにも飽きてしまっていて、アメリカに帰りたいと思っているんじゃないかな。

加藤:ジョーという人物は「典型的アメリカ人」という印象。どこかで自分は他の人とは違うというプライドも持っているし、野心もある。「目標がなければ空しいだけ」とも言っていて、ちゃんと目標もあるし、それに向かって突き進むことのできる人なんだけど、ただ金がない(笑)。ですから根っからサボり癖があるとか、不真面目だとかいう人ではないと僕は思っています。

拡大加藤和樹(左)と平方元基=伊藤華織 撮影

──そんな人物を演じるに当たって一番大切にしたいと思っている点は?

加藤:そういう男が王女と出会ったことによって、どう変化していくかというところですね。はじめは偶然王女と出会って「大スクープだ!」と、王女のプライベートの表情や、言葉を写真に納め、記録して記事にしようとするんだけれども、最終的にはそれを公表しない。そう決断するに至る理由、彼の心の変化を大切にしたいと思っています。

平方:王女と共にスペイン広場や真実の口などローマの街を回り、別れたあとの記者会見場で、再び王女と向かい合い「アメリカン・ニューズ・サービスのジョー・ブラッドレーです」と名乗って、一新聞記者として握手を交わす。あの場面を僕は一番大事にしたくて。実際に交わす言葉は多くないですから、自分たちの心情だけで場を埋めないといけない。あそこには今まで僕が経験させて頂いてきたもの、全てを捧げてもまだ足りないくらいの気持ちでいかないと、なかなかお客様にも納得して頂けないのではないか。そう感じるほど大事なシーンだと思っているので、大切に演じていきたいです。

◆公演情報◆
拡大拡大ミュージカル『ローマの休日』
東京:2020年10月4日(日)~10月28日(水) 帝国劇場
愛知:2020年12月19日(土)~12月25日(金) 御園座
福岡:2021年1月1日(金・祝)~1月12日(火) 博多座
公式ホームページ
[スタッフ]
脚本:堀越 真
演出:山田和也
音楽:大島ミチル
作詞:斉藤由貴
オリジナル・プロデューサー:酒井喜一郎
[出演]
朝夏まなと・土屋太鳳/加藤和樹・平方元基(東京公演のみ出演)/太田基裕・藤森慎吾(以上Wキャスト各役五十音順)
久野綾希子、今 拓哉、岡田亮輔、小野妃香里、港 幸樹、松澤重雄 ほか
 
〈加藤和樹プロフィル〉
 2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴びる。翌年Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。2009年には韓国、台湾、中国でCDデビューを果たし、音楽活動と並行し、舞台・ミュージカル・映像作品にも多数出演。俳優・声優としても活躍の場を広げている。近年の主な出演作品は、『フランケンシュタイン』、『ファントム』、『怪人と探偵』、『BACKBEAT』、『暗くなるまで待って』、project K『僕らの未来』、『1789 -バスティーユの恋人たち-』、ゲーム「ディスニーツイステットワンダーランド」、海外ドラマ「S.W.A.T」など。
公式ホームページ
公式twitter
 
〈平方元基プロフィル〉
 2008年連続ドラマ『スクラップ・ティーチャー~教師再生~』でデビュー。2011年ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』ティボルト役でミュージカルデビュー後、『エリザベート』、『マイ・フェア・レディ』、『レディ・べス』、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』、『王家の紋章』、『スカーレット・ピンパーネル』、『キューティ・ブロンド』など数々の本格ミュージカルにて重要な役を演じる。2021年1月にミュージカル『IF/THEN』への出演が決まっている。
オフィシャルサイト
公式twitter

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筆者

橘涼香

橘涼香(たちばな・すずか) 演劇ライター

埼玉県生まれ。音楽大学ピアノ専攻出身でピアノ講師を務めながら、幼い頃からどっぷりハマっていた演劇愛を書き綴ったレビュー投稿が採用されたのをきっかけに演劇ライターに。途中今はなきパレット文庫の新人賞に引っかかり、小説書きに方向転換するも鬱病を発症して頓挫。長いブランクを経て社会復帰できたのは一重に演劇が、ライブの素晴らしさが力をくれた故。今はそんなライブ全般の楽しさ、素晴らしさを一人でも多くの方にお伝えしたい!との想いで公演レビュー、キャストインタビュー等を執筆している。

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