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杉田水脈議員のトンデモ発言は贔屓してくれる先生の真似っこ

「勉強より一強」で増長した生徒に対して新校長は……

矢部万紀子 コラムニスト

 杉田水脈衆院議員のこと、自民党はどうしようとしているのだろうか。

 二階俊博幹事長が超不機嫌そうに、「こういうことはそんなに大げさに騒がない方がいいんです。ご本人が『そういう発言はしていない』と言ってるわけでしょ」と述べる。これなど、かなり予測される展開だったりする。

 ちなみに、「こういうことはそんなに大げさに騒がない方がいいんです」は2018年、杉田さんが月刊誌「新潮45」で同性カップルを念頭に「子供を作らない、つまり『生産性』がない」と書いた時の二階幹事長の対応だ。この時、杉田さんは党から「今後、十分に注意するよう」にと指導されたのだが、全く進歩していなかった。

「女性は噓をつく」発言を否定し続ける杉田水脈衆院議員「女性はいくらでもうそをつく」発言を否定し続ける杉田水脈衆院議員

 9月25日、党本部での会議の席で、女性への暴力や性犯罪に関して「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言した。その日の13時過ぎに共同通信が速報している。記事を読むと、「杉田氏は会議後、記者団に『そんなことは言っていない』と述べて発言を否定したが、会議に参加した複数の関係者から、杉田氏の発言が確認された」とある。

 9月27日付の朝日新聞朝刊も「女性への性犯罪に絡んで『女性はいくらでもウソをつける』と発言したと、会議の出席者が証言した」と報じている。元新聞記者として、これはもう、「杉田さん、完全にクロだな」と思う。本人が否定しても揺るがない、確かな証言があるという書き方を複数の社がしている。それは言ったということだと思う。

 このことを前提に、ここからの原稿を書いていく。

先生の気に入る発言に腐心する

 杉田さんは「先生に贔屓されて増長した子ども」だと思う。増長したのだからあとは真っ直ぐ進めばいいものを、問題視されると「言ってない」と否定する。なんて潔くない、堂々としない人なのだろう。彼女のダメさも腹立たしいが、彼女は先生の悪しき体質をそのまま反映してしまっている。そのこともすごく腹立たしい。

 ちなみに「杉田水脈オフィシャルブログ」を見ると、「一部報道における私の発言について」という文が載っている。発言を否定し、「女性に対する暴力対策」への持論を語っている。慰安婦問題の挺対協(韓国挺身隊問題対策協議会)と重ね、民間の相談所より警察の活用だと言いたいらしい。この点についてはライターの小川たまかさんが、性暴力の被害者支援現場の実情を踏まえ、「『女性はいくらでもうそ』は言ってない? 杉田水脈議員の弁解ブログが輪をかけてひどい理由」という記事を書いている。

 これを読むと、いかに杉田さんが勉強しないで発言しているかがよくわかる。贔屓されているから、勉強などしなくてもいい成績がとれる。その確信のもと、勉強するより先生の気に入る発言をすることに腐心する。杉田さんの行動は、すべてそれだと思う。

 ここまで「先生」と書いてきたが、もちろん

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