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杉田水脈議員の“名誉男性活躍”が止まらない

「女性はいくらでも嘘をつく」を否定しない自民党

勝部元気 コラムニスト・社会起業家

杉田発言を批判せずして初の女性総理は難しい

 また、「女性がいくらでも嘘をつく」とは思っていなくとも、「男性よりも女性のほうが嘘をつく」という偏見をいまだに抱えている人は少なくありません。そのような社会の偏見も、ジェンダー平等な人事登用を阻む“ガラスの天井”の一つであり、それを打ち破らなければ女性初の総理大臣の誕生は難しいままでしょう。

 仮に運よく総理大臣になれたとしても、そのような“ガラスの天井”を率先して粉砕し、次の世代から後継者が続々と生まれるような土壌を作れない限り、形だけの女性総理に終わってしまう可能性は十分あります。

 初の女性総理には「男性中心社会の傀儡」ではなく、「新しい時代を切り開いた」と歴史に名を残すほどの活躍をして欲しいと望むからこそ、女性の足を引っ張るような発言には厳しく声を上げて欲しいものです。

たった2名しか“批判”しない男性議員の自浄能力の低さ

 杉田氏の発言は決して女性だけの問題ではありません。社会を構成する一員として、このような発言を社会で許容するか否かという意味においては、男性も当事者です。ですから、本来は性別に関係なく、あらゆる人から批判が起こらなければならないはずです。

 それにもかかわらず、報道されているのは下村氏と石破氏のみで、自民党の男性議員からは批判の声が聞こえてきません(2020年9月30日現在)。自民党の男性国会議員は女性の約10倍ですから、女性一人の批判について、男性10人から声が上がらなければ、男性議員の意識が低いことの証左です。しかし2名からしか“批判”の声が聞こえてこないのは、彼らの「自浄能力」が低いからだと言わざるを得ません。

自民党の国会議員は男性議員が女性の10倍という圧倒的男性社会拡大国会は自民党をはじめ圧倒的な男性社会だ

 ちなみに、議員の男女比率が話題になると、必ず「性別よりも能力が大事」「能力で選ばれていれば問題ない」という反論が出ます。ですが、

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筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら

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