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自死を考える生まじめな若い人たちへ――BTSも感じた絶望と孤独のなかで

香山リカ 精神科医、立教大学現代心理学部教授

気持ちが内へ、内へと向かっていく女性たち

/Shutterstock.com拡大GBALLGIGGSPHOTO/Shutterstock.com

 診察室の中でも、芸能人の自死を話題にする人たちがいる。いまの時点では、その人たちはすべて女性である。それぞれの病状についてくわしく話すわけにはいかないが、いずれも生まじめな性格で、それゆえに家庭や職場のストレスを真正面から受けてしまい、うつ病や適応障害で通院している人たちだ。彼女たちは「〇〇さん、亡くなってしまいましたね」と語り、そのあと判で押したようにこう続ける。

 「どうして私は生きているんでしょうね。私の方がずっと価値のない人間なのに」

 彼女たちは

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筆者

香山リカ

香山リカ(かやま・りか) 精神科医、立教大学現代心理学部教授

1960年、北海道生まれ。東京医科大学卒業。豊富な臨床経験を活かして、現代人の心の問題を中心にさまざまなメディアで発言を続けている。専門は精神病理学。『「いじめ」や「差別」をなくすためにできること』(ちくまプリマー新書)、『人生が劇的に変わるスロー思考入門』(ビジネス社)、『半知性主義でいこう――戦争ができる国の新しい生き方』(朝日新書)など著書多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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