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『ビリー・エリオット』はコロナ禍の演劇界の希望になれるか

プロデューサーがつづる公演の歩み①

梶山裕三 ホリプロ ファクトリー部副部長

さあ、製作発表、その矢先に

拡大最終オーディションに参加した子供たちと海外チームが笑顔で記念写真を撮った=2019年12月
 12月に行われた最終オーディションでは、子供たちが8カ月間レッスンを続けてきた成果を存分に発揮してくれた。

 海外チームはこれまで世界中でしてきたのと同様のプロセスで、ビリーとマイケルにふさわしい少年を決めていく。さらに、最終オーディションでは、子供たちの声帯を専門の医師に診てもらい、公演が終わる2020年の11月末まで、声変りをしないかどうかを診断していただいた。残酷であるが、どれほど技術が高くても、上演期間中に変声期を迎える子供はビリーにはなれないため、これは必要不可欠であった。厳正なる審査を経て、最終オーディションで、4人ずつのビリーとマイケルが決定した。

 子供キャストのオーディションと並行して、大人のメインキャストも、ダブルキャストのうち1人ずつが新しくオーディションで選ばれ、2020年の再演のキャストすべてが出そろった。2月には、ビリー4人と大人キャストが勢ぞろいして製作発表を行い、メディアの前でビリー達が初めてパフォーマンスを披露することになっていた。

 しかし、1月に起きたダイヤモンド・プリンセス号での新型コロナウイルスの感染拡大のニュースを皮切りに、一気に事態は急変し、製作発表も中止に追い込まれた。(続く)

 2回目3回目は10月24日午前10時に公開します。

Daiwa House presents

 ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』

 脚本・作詞:リー・ホール/演出:スティーブン・ダルドリー

 音楽:エルトン・ジョン/振り付け:ピーター・ダーリング
 翻訳:常田景子/訳詞:高橋亜子

【大阪公演】2020年10月30日~11月14日 梅田芸術劇場

 S席:14000円、A席:10000円(全席指定・税込)

 ホリプロチケットセンター 03-3490-4949(平日11~18時)

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筆者

梶山裕三

梶山裕三(かじやま・ゆうぞう) ホリプロ ファクトリー部副部長

1978年名古屋市生まれ。早稲田大学在学中、ミュージカル研究会でオリジナルミュージカル創りに没頭し、卒業後は舞台制作者を志す。2001年吉本興業に入社。「よしもと新喜劇」の制作などを経験した後、06年ホリプロに入社。多くの舞台のプロデュースを手掛ける。近年は「日本から世界へ発信する」との目標を掲げてオリジナルミュージカルに取り組み、15年初演「デスノート THE MUSICAL」は、日本で大ヒットした後、韓国人キャストによる韓国公演も実現、ホリプロ作品として初の海外ライセンス上演を果たした。18年には黒澤明監督の代表作「生きる」を世界で初めてミュージカル化。20年10~11月に東京、富山、兵庫、福岡、愛知で再演される。

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