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『松田聖子』と時代を生きる~デビュー40年、私たちのシンボルステータス

野菜さらだ コラムニスト/言語聴覚士

同い年で「ぶりっこ」代表~アンチな私~

 松田聖子のヒット曲「青い珊瑚礁」のさわり「あー、私の恋は……」が流れてくると、なぜか私の頭の中では自転車に乗って入学したばかりの大学に向かうシーンがフラッシュバックする。彼女がデビューした当時、かわいらしく媚びを売っているように見えるその素振りは「ぶりっこ」と言われ、私が最も苦手とするタイプの女子だった。けれども、そんな「アンチ」をよそに多くの女友だちは「聖子ちゃんカット」というふわふわしたかわいいカールのかかった髪型にしていたし、実際そういう子が男子に人気があったように思う。

「裸足の季節」(はだしのきせつ)は、1980年4月にリリースされた松田聖子のデビュー曲拡大1980年4月にリリースされた松田聖子のデビュー曲「裸足の季節」=ソニー・ミュージックダイレクト提供
 ひがみ半分、羨ましさ半分ながら、当時は「ザ・ベストテン」「夜のヒットスタジオ」などの歌番組がたくさんあり、聖子ちゃんや中森明菜といったアイドルたちが出てくると、なぜか毎週、テレビの前で釘付けになって見ていたものだった。そう、彼女たちのその姿形と歌声とは「ついじーっと見ずにいられない」不思議な魅力で溢れていたのだ。

 嫌いなはずなのに、なぜか「カセットテープ」でヒットソングを聞いていたし、嫌いなはずなのに特に1980年~1990年代の彼女の曲は全部口ずさむほど歌えるのだ。そんなあるとき、4つ下の妹が「彼女の歌声って、聞く人をなんだか幸せな気持ちにしてくれるんだよね」と言った。なあるほど、と思った。つい聞いてしまうのは、やはり彼女の「歌」と「歌声」のせいなのだ。

1982年拡大1982年

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筆者

野菜さらだ

野菜さらだ(やさいさらだ) コラムニスト/言語聴覚士

本名・三田地真実(星槎大学大学院教育学研究科教授) 教員、言語聴覚士として勤務後、渡米。米国オレゴン大学教育学部博士課程修了(Ph.D.)。専門は応用行動分析学・ファシリテーション論。2016年からオンライン会議システムを使ったワークショップや授業を精力的に行っている。著書に『保護者と先生のための応用行動分析入門ハンドブック』など。教育雑誌連載と連動した「教職いろはがるた」(https://youtu.be/_txncbvL8XE)の動画配信中!

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