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大阪で時空を超えて芸に没入する

厳しく、あたたかく、時に強烈な町で

玉川奈々福 浪曲師

「乙女」に厳しい大阪の洗礼

 初めて大阪で公演したのは、13年前。関西の後輩、春野恵子さん、菊地まどかさんと、「浪曲乙女組」というユニットを立ち上げ、旗揚げ公演を東西で開催しました。

拡大「浪曲乙女組」の(左から)春野恵子、玉川奈々福、菊地まどか=2009年撮影
 「浪曲はおじいさんが青筋たててうなるもの」というイメージを打破するためには、「比較的若い」「女子」「ユニット」で行くべし、と企画したのです。

 大阪公演は、つい先頃閉場してしまった、道頓堀のトリイホールにて昼と夜。

 浪曲を初めてご覧になる方もおられるだろうと、出番で舞台にあがった私は、はじめましてのご挨拶やら会の主旨説明やら、マクラ(浪曲に入るまえの、雑談みたいなこと)を振っておりました。

 実は浪曲は、落語とちがって、マクラを振る文化が基本的に、ないです。

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筆者

玉川奈々福

玉川奈々福(たまがわ・ななふく) 浪曲師

横浜市生まれ。出版社の編集者だった94年、たまたま新聞で浪曲教室のお知らせを見て、三味線を習い始め、翌年、玉川福太郎に入門。01年に曲師から浪曲師に転じ、06年、玉川奈々福の名披露目をする。04年に師匠である福太郎の「徹底天保水滸伝」連続公演をプロデュースして大成功させて以来、数々の公演を企画し、浪曲の魅力を広めてきた。

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