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瀬戸大也選手を処分に導いた「不倫警察」たち

「人権侵害よりも不倫が許せない」という新しい社会問題

勝部元気 コラムニスト・社会起業家

 2016年リオデジャネイロ・オリンピックのメダリストであり、日本を代表する水泳選手である瀬戸大也選手(26歳)が、週刊誌で不倫を報じられました。その影響で、夫婦で出演していたCMは公開中止、所属していたANAも契約解除となりました。

 さらに、日本水泳連盟(以下、水連)が、「スポーツマンシップに違反した」として、年内の活動停止という処分を言い渡しました。芸能人の不倫問題では活動を自粛したり、仕事が入らずやむを得ず表舞台から遠ざかるという場合が多いのですが、アスリートの所属団体が直接処分を下すというのは異例のことです。

瀬戸選手だけが処分されるのはルールとして不公平だ

2016年のリオデジャネイロ・オリンピックでは、400メートル個人メドレーで銅メダルを獲得した拡大2016年リオデジャネイロ・オリンピックの競泳400メートル個人メドレーで銅メダルを獲得した瀬戸大也選手
 世論の中には「水連の処分は当然」という受け止め方も強いようですが、処分の決定は、(1)公平性、(2)持続可能性、(3)必要性という3つの観点から、非常に問題があると言わざるを得ません。

 まず、水連の役員(評議員等)や、とりわけ処分の意思決定を行った人々に聞いてみたいのですが、彼らは全員、今まで一度も不倫をしたことがない人たちばかりなのでしょうか?

 不倫をしたことがあるのに処分に賛成したのならば、自分のことは棚に上げた実にエゴイスティックな行動です。

 また、水連に所属する第一線のアスリートや、そのほか数多いる競技登録者も、皆一度も不倫をしたことがない人たちばかりなのでしょうか?

 もし、一人でも不倫をしている人がいるのであれば、瀬戸選手だけが処分を課されるのは、ルールとして不公平です。

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筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら

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