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元宝塚雪組トップコンビ 壮一帆と愛加あゆが共演/上

サイエンス・ヒューマン・コメディミュージカル『Now. Here. This.』

大原薫 演劇ライター


 ミュージカル『Now. Here. This.』に出演する壮一帆と愛加あゆに話を聞いた。

 2012年にオフブロードウェイで初演され、自然史博物館のツアーというユニークな視点から生命の神秘と歴史に触れ、いつしか自分自身のアイデンティティにも思いをはせるというユニークなサイエンス・ヒューマン・コメディ。宝塚歌劇団雪組トップスターコンビだった壮と愛加の共演ということでも注目を集める。

 お二人にこの公演について、久しぶりの舞台初日に感じたこと、また元宝塚トップスター19人がリモートで集結した動画『青い星の上で』など、様々なお話を伺った。

博物館を巡る4人の、不思議な世界観の物語

拡大壮一帆(左)と愛加あゆ=岩田えり 撮影

――『Now. Here. This.』はどんなストーリーでしょうか。

:男女4人が博物館を巡りながら、「地球ができて人類が生まれて……」という進化の過程を、それぞれの自分の人生にちょっとシンクロさせているというか……。

愛加:過去を振り返ったり。

:そうですね。今ある自分の悩みや自分の考えていることが進化の過程と共にどんどん変化していく。そして、最後にそれぞれの答えに行きつくというようなストーリーです。

愛加:(鈴木)壮麻さんと壮さん、大御所のお二人は、4人を見守るような役どころなんです。不思議な世界観の物語ですね。

:明確な起承転結があるわけではないので、それぞれの歌で綴ることがメインになるかなと思います。

拡大壮一帆(左)と愛加あゆ=岩田えり 撮影

――台本を読ませていただいたんですが、役名がABCDとなっていました。

:オフブロードウェイでは俳優の実名で演じていたそうです。

愛加:このストーリーは、作者の方たちの過去を元に描いたものを、実際に本人が演じたようなんです。だから、逆に日本キャストはその人の人生を役として演じないといけないのが難しいなと思いますね。

:確かにそうです。ある意味リアルでちょっと難しいかもしれない。愛加さんは、忙しく過ごしているところに存在価値を見出しているという役ですね。

愛加:幼少期にコンプレックスがあって。

:(ここに出てくるキャラクターは)みんな、コンプレックスがあるんです。

愛加:忙しくすることを逃げ道として生きている子なんだろうなと思います。昨日も台本を読んで、この役はどうして最後の着地点に辿りついたんだろう? と思って、悩んでしまって……。「あれ、いつ結論になったんだろう?」って。

:それは逆に、いかように解釈してもいいということなんじゃないかな。まだ演出の西田(直木)さんとお話しができていないので、お考えはわからないけれど。

愛加:そうですね、切り取った場面が続くから、そこをどう膨らませるかということですね。なんだか相談みたいになっちゃって、すみません(笑)。

◆公演情報◆
ミュージカル『Now. Here. This.』(フレキシブルバージョン)
東京:2020年11月28日(土)~12月13日(日) 博品館劇場
埼玉:2020年12月16日(水) 東松山市民文化センター
大阪:2020年12月19日(土) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
名古屋:2020年12月27日(日) ウインクあいち大ホール
公式ホームページ
[スタッフ]
構成・訳詞・演出:西田直木
翻訳・訳詞:吉田英美
[出演]
[earth] 浜中文一 木内健人 愛加あゆ 彩乃かなみ 壮一帆 鈴木壮麻
[water] 浜中文一 寺西拓人(ジャニーズJr.) 小此木麻里 綿引さやか 今泉りえ 吉田要士
 
〈壮一帆プロフィル〉
 1996年に宝塚歌劇団に入団し、2012年に雪組トップスターに就任。14年に退団後はミュージカル、ストレートプレイ、朗読劇など様々なジャンルの舞台に出演、また、コンサートやライブ活動も精力的に行っている。主な舞台出演作品は、『BETRAYAL背信』『冬の時代』『Le Père 父』『ロード・エルメロイII世の事件簿 -case.剥離城アドラ-』『マリーゴールド』など。2021年2月に音楽劇『プラネタリウムのふたご』、3月に『サイドウェイ』への出演が決まっている。
公式ホームページ
 
〈愛加あゆプロフィル〉
 2005年に宝塚歌劇団に入団し、12年に雪組トップ娘役に就任。14年に退団以降、舞台やテレビドラマなどで幅広く活躍している。主な舞台出演作品は、『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』『ラヴ・レターズ~こけら落としスペシャル~』『深夜食堂』『マリーゴールド』『私の頭の中の消しゴム 10th』『ブロードウェイと銃弾』『王家の紋章』など。2021年5~6月にミュージカル『ブロードウェイと銃弾』への出演が決まっている。
公式ホームページ
オフィシャルtwitter

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筆者

大原薫

大原薫(おおはら・かおる) 演劇ライター

演劇ライターとして雑誌やWEB、公演パンフレットなどで執筆する。心を震わせる作品との出会いを多くの方と共有できることが、何よりの喜び。ブロードウェー・ミュージカルに惹かれて毎年ニューヨークを訪れ、現地の熱気を日本に伝えている。

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