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コロナ禍の野球の楽しみ方、教えます――カネシゲタカシさんに聞く

「長いプロ野球の歴史における非日常として笑い飛ばそう」

井上威朗 編集者

球団の広報部長さんにお会いしたら……

カネシゲ それでDeNAの当時の広報部長さんにお会いしたら「コラボできませんか」って。てっきり怒られるものだと思っていたので、驚きました。

――逆に公認される流れになったんですね。

カネシゲ ベイスたんは中村紀洋選手が大好きで、本当は遠くのお星様(惑星ベイスター)に住んでるけど、そこから頑張ってハマスタを目指す、っていう物語なのです、と説明したら、「ならばチケットが必要だ」ということで、キャラクター用の本物のチケットを発券してくれたんです。ベイスたんの友達はテレビさんと冷ぞうこさんという家電でした。そこで「さすがに家電は球場に入れないかも」というストーリーにして、その流れで「家電OKチケット」を発券していただいて。僕も現物で持ってますけども、史上初じゃないですか、家電用のプロ野球のチケットって(笑)。

――DeNAの球団経営の柔軟なスタンスがよく分かる話でもありますね。

カネシゲ そうですね。当時、チーム成績は振るわなかったけれども、強烈に「みんなに喜んでもらえる球団にするぞ」っていう熱意を持っている感じがしました。

――ベイスターズのファンもそれに反応して、弱くても野球を楽しむ感じが出てきたように記憶しています。当時、カープの勝利を横浜スタジアムで見たとき、負けて悲しいはずのベイスターズファンが楽しそうに「これ、本当にベイスたん死ぬんじゃない?」って会話しながら帰っていったのを覚えてます(笑)。

カネシゲ そうですか(笑)。でもカープも当時は同じように苦戦していたのに、どんどんファンが増えていきましたよね。

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――まあお互い、だんだん強くなっていったから楽しかったのかもしれませんね。

『ベイスたんやよ!』(カネシゲタカシ著、KADOKAWA)

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筆者

井上威朗

井上威朗(いのうえ・たけお) 編集者

1971年生まれ。講談社で漫画雑誌、Web雑誌、選書、ノンフィクション書籍、科学書などの編集を経て、現在は漫画配信サービスの編集長。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです