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若者たちを〝自分探し〟の旅にいざなった極北の唄

【31】加藤登紀子「知床旅情」

前田和男 翻訳家・ノンフィクション作家

獄中の恋人からの手紙が歌手人生の転機に

 そもそも両者が「別物」であるなによりの証拠は、当の加藤登紀子自身が、「知床旅情」を「元唄の主」である森繁久彌から〝直接伝授〟されなかったことにある。実は森繁と加藤との間に重要な「橋渡し役」がいた。それは、当時、加藤がコンサートの依頼を受けたことが機縁で付き合いはじめ、のちに獄中結婚することになる全学連委員長の

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筆者

前田和男

前田和男(まえだ・かずお) 翻訳家・ノンフィクション作家

1947年生まれ。東京大学農学部卒。翻訳家・ノンフィクション作家。著作に『選挙参謀』(太田出版)『民主党政権への伏流』(ポット出版)『男はなぜ化粧をしたがるのか』(集英社新書)『足元の革命』(新潮新書)、訳書にI・ベルイマン『ある結婚の風景』(ヘラルド出版)T・イーグルトン『悪とはなにか』(ビジネス社)など多数。路上観察学会事務局をつとめる。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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