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太鼓芸能集団「鼓童」北林玲央&米山水木インタビュー/下

太鼓が自分の全てを受け止めてくれている

橘涼香 演劇ライター


太鼓芸能集団「鼓童」北林玲央&米山水木インタビュー/上

やっぱり「鼓童」は面白い!

──太鼓への深い想いから「鼓童」の一員になられたお二人ですが、実際にメンバーになったからこそ感じた「鼓童」の魅力、また一方で、プロとしてやっていくことから生まれた難しさ、大変さなどはありましたか?

米山:私は女性なので体力系の演目があると、単純に体力面で大変なことはあります。「鼓童」のメンバーは今35人で、その内女性が9人なのですが、9人それぞれキャラクターが違いますし、男性とはまた違うものを舞台で表現していく、太鼓でも歌でも踊りでもそれは意識しますね。でも「鼓童」は35人それぞれに個性的なので、演出家も作品によってひとり一人の個性を生かした舞台を作ってくれています。私はやはり太鼓が好きなので、太鼓でやっていくんだ!というアピールもしつつ、自分たちの舞台でのポジションが決まっていきますが、本当に太鼓の音色もそれぞれに全く違うので、その個性が活かされているのを感じると「やっぱり鼓童は面白いな!」とメンバーの一員としても思います。

拡大『鼓童ワン・アース・ツアー2020~鼓』公演から=岡本隆史 撮影

北林:自分は太鼓が自分の全てを受け止めてくれている気がします。元気がない時には太鼓から元気をもらえますし、太鼓を始めた頃の「友達と一緒に演奏することが楽しい」という気持ちだけでなく、今「鼓童」の一員として太鼓を叩いていると改めて、本当に自分は太鼓が好きなんだなと思います。もちろんプロとしてやっていくのに苦労がない訳ではないのですが、それより何より太鼓が好きという気持ちが勝っています。

お互いに太鼓の音で会話している

拡大『鼓童ワン・アース・ツアー2020~鼓』公演から=岡本隆史 撮影

──そんな「鼓童」の名前は知っているけれども、舞台を観たことがないという方に、太鼓芸能集団としての魅力をアピールするとしたらどうですか?

米山:私自身が最初に「鼓童」を観た時に、太鼓の音の迫力ももちろんですが、メンバーの舞台上での所作、歩き方ですとか、人と人とがすれ違ったり、太鼓を置いたりという転換の美しさにも感動したんです。そこには自ずとメンバーの人間性が表われていくので、そういう「鼓童」のひとり一人の人間性も感じて頂けたらいいなと思います。

北林:太鼓ってやっぱりお祭りのイメージが一番強いんじゃないかと思います。良くも悪くもとても身近なものだからこそ「舞台でわざわざ太鼓?」「佐渡にまで渡って太鼓?」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。でも「鼓童」の一員として、佐渡で、皆で太鼓を追求していると、お互いに太鼓の音で会話をしているような感覚さえあるんです。やはりもうすぐ創立40周年で、ずっと受け継がれてきたものがあって、話さないでも太鼓さえ叩けばわかるという感覚が生まれているグループならではの強みが、見どころだなと改めて感じます。

◆公演情報◆
『鼓童ワン・アース・ツアー2020─2021~鼓』
2020.12.06(日) 愛媛県四国中央市 しこちゅ~ホール 大ホール~おりがみ~
2020.12.08(火) 広島県広島市 上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール)
2020.12.10(木) 愛知県一宮市 一宮市民会館
2020.12.12(土) 埼玉県東松山市 東松山市民文化センター
2020.12.17(木)〜2020.12.20(日) 東京都文京区 文京シビックホール 大ホール
2020.12.23(水) 新潟県新潟市 新潟テルサ
公式ホームページ
演出:船橋裕一郎
出演(予定):齊藤栄一、石塚充、地代純、三浦康暉、池永レオ遼太郎、北林玲央、米山水木、木村佑太、平田裕貴、山脇千栄、定成啓、新山萌、野仲純平
 
〈北林玲央プロフィル〉
 小学4年生の時に太鼓を始める。2013年研修所へ入所。2016年より正式メンバー。舞台では主に太鼓を担当。「螺旋(海外タイトル「Evolution」)」では、タイトル曲「螺旋」と「綾織」に抜擢。大太鼓の裏打ちから担ぎ桶太鼓、桶胴太鼓セットまでしなやかに打ちこなす。芯が強く純粋。弾けるような笑顔が魅力の太鼓打ち。
公式ホームページ
 
〈米山水木プロフィル〉
 2歳から太鼓を始める。2013年研修所へ入所。2016年より正式メンバー。舞台では主に太鼓を担当。即興性に富んだ舞台経験を積む。安定感とパワフルな演奏に、華やかな笑顔が印象的な太鼓奏者。
公式ホームページ

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筆者

橘涼香

橘涼香(たちばな・すずか) 演劇ライター

埼玉県生まれ。音楽大学ピアノ専攻出身でピアノ講師を務めながら、幼い頃からどっぷりハマっていた演劇愛を書き綴ったレビュー投稿が採用されたのをきっかけに演劇ライターに。途中今はなきパレット文庫の新人賞に引っかかり、小説書きに方向転換するも鬱病を発症して頓挫。長いブランクを経て社会復帰できたのは一重に演劇が、ライブの素晴らしさが力をくれた故。今はそんなライブ全般の楽しさ、素晴らしさを一人でも多くの方にお伝えしたい!との想いで公演レビュー、キャストインタビュー等を執筆している。

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