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NIKE応援します! 日本で「差別」をテーマにしたCMがやっと現れた

ミン・ヨンチ ミュージシャン 韓国伝統音楽家

 韓国も新型コロナウイルスが落ち着きを見せず、防疫政策レベルが再び2段階に入り、すべての飲食店は午後9時まで、教育機関はほとんどオンライン授業、会社は在宅勤務、公演は延期など、また振出しに戻ったような雰囲気。

 しかも、気温がかなり下がり、朝なんかはマイナス7度くらいまで下がるので、普通に風邪をひいてもおかしくない状態。そんな中、ニュースではコロナより、議員や公務員たちの汚職にからむ権力攻防を報道している。いつもこうです……この国は大事な時期に、必ず内で揉めている。

 さてさてそんな中、日本では、NIKEの新しいCMが話題である。

日本では初めて見たCM

 このCMを見た人たちは、感動したという意見と、日本人を差別主義者の悪者にしているという意見に分かれ、しかも#YouCantStopUs,NikeJapan,#NIKE不買運動がSNSで飛び交っているようだ。

 内容は日本国内でサッカーの練習に励んでいる、女子高校生たちの話。

 その中に在日朝鮮人の子や、ミックスルーツの子や、いじめを受けている子たちが、普段差別を受けながらも、けどサッカーを通じて頑張りたくましく生きていくという素晴らしいストーリーのCM。

 この手の差別をテーマにしているCMは、私は普段海外演奏によく行くので、海外では、よく見ていたけど、悲しいかな日本では初めてのような気がする。

 日本では難しかったんでしょうね。私も人生の半分を日本で過ごしたので、日本のそういった雰囲気や民族性を知っている。臭い物に蓋、腫物には触らないみたいな。

 けど今回大手外資系である、NIKEがこの題材を扱った。

拡大ナイキがインターネット上に公開したCM(ナイキのホームページより)

 日本でこういった内容のCMを制作するには、ある程度の勇気や決断が要ったはずでしょう。

 なぜならこういった、このCMを見て、日本人を差別主義者の悪者にしていると思う人たちが出てくるのを予想もしてたはずでしょうから。

 商業戦略ではあるものの、NIKEが言いたかったことは、世の中には差別もあるけれど、スポーツサッカーによって、そんなもん無くそうよ!っていうことでしょ。

 けどこれに対して、いやいや日本ではこんな差別なんて無い!まるで日本人が差別主義者の悪者にしか見えないって唱える人が出る。

 このCMとよく似た内容のCMをアメリカで放送したところ、日本と一緒で白人至上主義者たちが怒って炎上したらしい。

 アメリカ? 行ったことあります?

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筆者

ミン・ヨンチ

ミン・ヨンチ(閔 栄治) ミュージシャン 韓国伝統音楽家

大阪生まれ。幼少の頃からブラスバンドやドラムを経験し、高校から韓国へ。旧李王朝雅楽部養成所であった国立国楽高等学校に入学、ソウル大学音楽学部国楽科卒。1992年サムルノリ競演大会個人部最優秀賞。1992年国楽室内管弦楽団「スルギドゥン」に入団。1993年スーパー・パーカッション・グループ「PURI」創団メンバー。イ・ムンセ(歌手)のテレビ番組にも出演。現在も韓国伝統音楽とジャンルの違う音楽とのコラボレーションに活動中で、2009年に立ち上げた公演「新韓楽」ではジャズとコラボ―レーションした。日韓両国で数多くの公演。アルバム「HANA」(2015年/ユニバーサルミュージック・ジャパン)をリリース。ライブでは日本全国3万人を動員。国楽管弦楽の作曲にも力を入れ、2014年韓国文化芸術委員会で作曲賞受賞。「大衆に楽しんで聞いてもらえる楽曲作り」を目指す。現在、韓国芸術総合大学、梨花女子大学、秋藝芸術大学講師。

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