メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

NIKE応援します! 日本で「差別」をテーマにしたCMがやっと現れた

ミン・ヨンチ ミュージシャン 韓国伝統音楽家

世界屈指の先進国・日本なのに……

 ハワイとかロサンゼルス、ニューヨークの大都市は多民族が共存していて、比較的東洋人にも好意的なんです。

 けど1度アメリカの中部や南部地方に行ってみてください。そこには未だにほとんど白人しかいなく、そして街に行くと今でも有色人種である東洋人をジロジロ見ることがある。

 あれ? 有色人種見たことない?! なんか、僕、汚い?! と思うくらい、ジロジロ。接する態度も非常に冷たい人たちがいます。私も何度もそんな感じを経験しています。

 その白人至上主義者たちのヒーローがトランプですよ。トランプは人気者ですよね。トランプは日本が好きなんだよね。と言ってる人たちがたくさんいます。実際はどうでしょうね?

 この意味すなわち、白人至上主義者たちはほかの人種を嫌っているのです。もちろん東洋人もですよ。白人至上主義とは、白色人種がそれ以外の人種より優れているという考えであり、もちろんここには東洋人も含まれている。あの有名なナチスやKKKもこんな選民思想的な考えから生まれたんです。

 で彼らは、マスコミや世間に向かってよく、自分たちは差別はしていない、ただ有色人種は国から出ていけ!みたいな主張をします。これが差別ではないでしょうか?

 今回のNIKEのCMをみて、日本人を差別主義者の悪者にしているという風に感じる人達は、おそらく日本人至上主義者かも。

 自分には何も罪はありません、いじめも差別もしたことはありません、そんなん見たこともないですけど。っていう人たち。

 あなた達が勝手に日本に来て、住み着いてるのでしょう。勝手に生きて、いやだったら早く国に帰って。こういう考え方の人たち。ここから、ヘイトスピーチも生まれるでしょう。

 韓国もそうだったかもしれないが、この10年間くらいかな、多文化家族政策を国家が応援し、マスコミなどでも大々的に、支援し国民への共感を得るように努力している。

 なぜ? 世界でも指折りの先進国である日本なのに、人種差別となるとみんな目をつむるし、なぜ弱いものを助けようとしないのでしょう……。

拡大ナイキがインターネット上に公開したCM(ナイキのホームページより)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

ミン・ヨンチ

ミン・ヨンチ(閔 栄治) ミュージシャン 韓国伝統音楽家

大阪生まれ。幼少の頃からブラスバンドやドラムを経験し、高校から韓国へ。旧李王朝雅楽部養成所であった国立国楽高等学校に入学、ソウル大学音楽学部国楽科卒。1992年サムルノリ競演大会個人部最優秀賞。1992年国楽室内管弦楽団「スルギドゥン」に入団。1993年スーパー・パーカッション・グループ「PURI」創団メンバー。イ・ムンセ(歌手)のテレビ番組にも出演。現在も韓国伝統音楽とジャンルの違う音楽とのコラボレーションに活動中で、2009年に立ち上げた公演「新韓楽」ではジャズとコラボ―レーションした。日韓両国で数多くの公演。アルバム「HANA」(2015年/ユニバーサルミュージック・ジャパン)をリリース。ライブでは日本全国3万人を動員。国楽管弦楽の作曲にも力を入れ、2014年韓国文化芸術委員会で作曲賞受賞。「大衆に楽しんで聞いてもらえる楽曲作り」を目指す。現在、韓国芸術総合大学、梨花女子大学、秋藝芸術大学講師。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

ミン・ヨンチの記事

もっと見る