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濃厚接触を禁じられても、梅ちゃんは進化し続けます!

WAHAHA本舗の歌姫・梅垣義明が2021年の幕開けをシャンソンで飾る

さかせがわ猫丸 フリーライター


 鼻から豆を飛ばしながら「ろくでなし」を歌う姫(?)として有名な、WAHAHA本舗の梅垣義明さんは昨年、還暦を迎えました。還暦記念全国ツアーもコロナの影響で中止となりましたが、客席に容赦なくからむ梅垣さんのアグレッシブなスタイルはお客様あってのものだけに、今の寂しさは計り知れないものがあるでしょう。

 そんな梅垣さんの舞台も、年明けからいよいよ復活です。『梅ちゃんの新春シャンソンショー2021~客席が恋しくて、冬~』が、来春1月9日10日に大阪・松下IMPホール、2月27日28日に東京・シアターサンモールで上演されることとなりました。大阪の取材会で、サブタイトルにも込められた想いとともに、梅垣さんが意気込みを語りました。

ネタの数には自信がある

拡大梅垣義明

記者:久しぶりの舞台になりますね。

梅垣:実は8月にお客様15人限定でライブを行いましたが、非常に小さな規模でしたので、大きなホールでやるのは約1年ぶりになります。

記者:舞台に立てる喜びは大きいと思いますが、今はどんな心境ですか?

梅垣:今までは鼻から豆を飛ばすなど、飛沫感染・濃厚接触当たり前で、やっちゃいけないことばっかりやってました。お客様もそれを喜んでくれていましたが、これからは変えていかなきゃいけません。でも、感染対策しようと、舞台を再構築しようと、ネタの数には自信がありますから、逆に何ができるだろうと楽しみでもありますね。

記者:8月の小劇場でもさまざまな試みはされましたか?

梅垣:舞台全面をビニールシートで覆いました。小道具としてよく使う水は、今回、客席に飛ばないよう自分でかぶってました。ほかには、歌舞伎でも使う技で、白いストールに龍角散を仕込んで振りまきながら客席を回遊していたのが、今回はビニールシートの中で自分が真っ白になってました。このビニールシートがもどかしくてね。ほんと突き破っていきたかったです。

記者:梅垣さんの舞台は客席参加型ですものね。

梅垣:今までどれだけ卑怯なことをやってたか(笑)。こんな奴いないじゃないですか。禁じ手ばっかり使ってたのでバチが当たったんでしょうか。でも、こんなくだらないことでも、お客様が大笑いして「元気が出た」と言ってもらえるのが本当に嬉しい。2時間のライブをやるとものすごく疲れるんですが、お客様も同時に「あ~疲れた」って言うので、お互いいい意味で戦ってるんですよね。

記者:今回の公演のサブタイトルからも思いが伝わってきます。

梅垣:15人限定であっても、客席に行けないことがものすごくストレスでした。お客様もマスクしてるから表情も見えないし、拍手や笑い声も聞こえないわけです。お客様とのコミュニケーションの取り方を考えないと乗り切れないとも考えています。

舞台はお客様とのエネルギーの交換

拡大梅垣義明

記者:自粛という空白の時間で、改めて考えさせられたことはありますか?

梅垣:当たり前のことなんですが、今までお客様からの拍手や手拍子で、いかに助けられていたかということです。舞台はお客様とのエネルギーの交換なんです。それができなくなって余計に、舞台に立つ人間がいかにお客様からエネルギーをもらっていたのかを再確認しました。

記者:自粛中はどんなふうに過ごしていましたか?

梅垣:初めて味噌汁を作りました。ふだん料理は全くしないんですが、ふと、味噌汁ってどうやって作るんだろうと思って勉強し、今ではいろんなパターンができるようになりました。でも味噌汁だけですからね。

記者:WAHAHA本舗のみなさんとも会われていなかったのですか?

梅垣:自粛期間中、4か月ぶりくらいに道でばったり柴田理恵に会いました。ふだんは酒飲んで絡まれてばかりなんですが、初めて「会って嬉しい」と思いました(笑)。いつでも会えるのが当たり前でしたが、そうじゃないんだなぁと、いろんなことが喜びに変わるのを感じています。

記者:WAHAHA本舗の舞台と個人の舞台はまた違った面白さなんでしょうね。

梅垣:僕は芝居が大好きですが、1人でライブをやるのはまた別の解放感や満足感があります。お客様が全部自分のものになるから、受けるも受けないも自己責任です。一番気持ちいい瞬間は、お客様を自分の思い通りに動かしている時でしょうか。それこそ舞台でしか感じられないものですしね。

記者:ドラァグクイーンという言葉が有名になる前から、先駆者のようでした。

梅垣:女装して口パクで歌えばいいんでしょう、みたいなそんな甘いもんじゃない。下ネタをやっても下品にならないことが、自分としてのこだわりでもあります。ある意味、裸になってもお客さんが笑ってくれるというのは僕の中で一つの基準です。

「このジジイ、まだやるんだ」みたいに言われたい

拡大『梅ちゃんの新春シャンソンショー2021~客席が恋しくて、冬~』

記者:還暦を迎えてなお、エネルギッシュでいらっしゃいます。

梅垣:「ヒール履いて走り回って体力ありますね」とよく言われますが、やっぱりお客様の歓声や拍手で走らされてるんですよ。それがさっきも言った、お客様にエネルギーをもらうといったことにも通じるんだと思います。僕のことを全然知らない若い人にも見て欲しいですね。あと、鼻から豆を飛ばすだけが仕事じゃないんで、トータルで見て欲しいなと(笑)、「このジジイ、まだやるんだ」みたいに言われたいです。

記者:アグレッシブな梅垣さんだからこそ、今回の舞台は感染対策でどうなるんだろうと気になります。

梅垣:僕も気になります。飛沫感染ダメ、濃厚接触ダメ、お客様いじりダメで、何をするんだと僕も思います…それはちょっと考える時間をください(笑)。コロナでできないことは多くなったけど、逆にいろいろアイデアが出てきて楽しいかも。足かせをつけられた条件の中でも進んでいかないと舞台はできないと思っています。

記者:また違う面白さが生まれそうですね。

梅垣:進化系のものをお見せしますよ。客席に降りなくても面白いですから!

記者:最後に、楽しみされているお客様へメッセージをお願いします。

梅垣:今回、このような時期に来てくださるお客様には、終わった後、1人ずつ抱きしめたいくらいの気持ちです。ふだんのお客様にもありがとうございます、なのですが、この時期だからこそ支えられていることを実感します。期待に応えられるようがんばりますので、安心して見に来てください。今までとは違った進化系の舞台をご覧にいれます。大阪と東京でみなさまに会えるのを楽しみにしていますので、よろしくお願いいたします!

◆公演情報◆
『梅ちゃんの新春シャンソンショー2021』
~客席が恋しくて、冬~
大阪:2021年1月9日(土)~1月10日(日) 松下IMPホール
東京:2021年2月27日(土)~2月28日(日) シアターサンモール
公式ホームページ
■構成・演出:すずまさ
■出演:梅垣義明、田中大介(pf)

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筆者

さかせがわ猫丸

さかせがわ猫丸(さかせがわ・ねこまる) フリーライター

大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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