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小室圭さん説明責任包囲網と、秋篠宮さまの「駆け落ちのすすめ」

秋篠宮さま「結婚と婚約は違いますから」発言を読み解く

矢部万紀子 コラムニスト

 とうとう宮内庁長官が、記者会見の席で小室圭さんに「説明責任」を説いた。12月10日、西村泰彦長官は「ご結婚に向けて、(略)説明責任を果たすべき方が果たしていくことが極めて重要と考えています」と言い、果たすべきは小室さんと代理人弁護士だとした。

 説明してほしいなら、もっと早く、水面下で交渉すればよかったのではないか。それがうまくいかず、業を煮やしてのことだったか。いずれにせよ小室さんは遠からず、文書を出すのだろう。どんな文書になるかはさておき、「長官にまで叱られた人」になってしまった。よいのだろうか。

宮内庁の西村泰彦長官拡大小室圭さんに「説明」を求めた宮内庁の西村泰彦長官

 事態を急速に動かしたのは、秋篠宮さまが55歳のお誕生日に先立って開いた記者会見だ。延期されている眞子さまの結婚について、「結婚することを認めるということです」と述べたうえで、会見の最後に「結婚と婚約は違いますから」と述べた。最後の一言が余韻というか、解釈の余地というか、そういうものを与えた。


筆者

矢部万紀子

矢部万紀子(やべ・まきこ) コラムニスト

1961年生まれ。83年、朝日新聞社に入社。宇都宮支局、学芸部を経て、週刊誌「アエラ」の創刊メンバーに。その後、経済部、「週刊朝日」などで記者をし、「週刊朝日」副編集長、「アエラ」編集長代理、書籍編集部長などをつとめる。「週刊朝日」時代に担当したコラムが松本人志著『遺書』『松本』となり、ミリオンセラーになる。2011年4月、いきいき株式会社(現「株式会社ハルメク」)に入社、同年6月から2017年7月まで、50代からの女性のための月刊生活情報誌「いきいき」(現「ハルメク」)編集長をつとめた後、退社、フリーランスに。著書に『美智子さまという奇跡』(幻冬舎新書)、『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』(ちくま新書)。最新刊に『雅子さまの笑顔――生きづらさを超えて』(幻冬舎新書)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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