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廣瀬友祐インタビュー、ミュージカル『イフ/ゼン』に出演/上

人生の「もう一つの選択」を描くブロードウェイミュージカル日本初演

大原薫 演劇ライター


 ブロードウェイミュージカル『イフ/ゼン』に廣瀬友祐が出演する。

 「もしあのとき、こうしていたら……?」人生で誰しもが抱く疑問をモチーフに、「人生のもう一つの選択」を描く作品。主人公は結婚生活にピリオドを打ち、フェニックスからニューヨークに戻ってきた38歳の女性、エリザベス(柚希礼音)。ふとした選択をきっかけに、「仕事に生きる」ベスと「運命の人と出会った」リズ、二通りの人生を歩む姿を交互に描くという斬新なストーリーだ。音楽はトム・キット、脚本・歌詞はブライアン・ヨーキーという『ネクスト・トゥ・ノーマル』でのトニー賞受賞コンビが手掛ける。

拡大廣瀬友祐=森好弘 撮影

 廣瀬友祐はリズと恋に落ちる男性ジョッシュを演じる。『フラッシュダンス』『ファントム』『ロミオ&ジュリエット』など大作ミュージカルでの活躍が目立つが、現代を舞台にしたミュージカルでリアリティのある役柄を演じるのは珍しい。廣瀬に本作にかける意気込みを聞いた。

『イフ/ゼン』は今まで自分が演じたことがないタイプの作品

――現在は稽古中だそうですが、手ごたえはいかがですか?

 先ほど2幕の通し稽古が終わったところですが、演じていてもとてもリアルな感覚がありますね。ミュージカルというと革命などドラマティックな出来事が題材になることが多いですが、この作品は現代のニューヨークが舞台で、日常的に起きている選択を題材にしている。今まで自分でも演じたことがないタイプの作品なんです。特に日本人キャストが演じることによって、客席で観ているお客様は自分を重ねて「もう一つの人生……?」と不思議な感じになるんじゃないかと思いますね。

拡大廣瀬友祐=森好弘 撮影

――私はブロードウェイでこの作品を観劇していますが、とても共感できる作品だったことを覚えています。廣瀬さんご自身でも自分に重ねて考えることも……?

 考えますね。『イフ/ゼン』という作品のタイトルを日本語に訳すと『もしもそのとき』。やっぱり自分では選択に後悔したくないし、今は間違っていないと信じて歩んでいきたいけれども、この作品の中では「もしもあのときの選択が別のものだったら」という二通りの物語が流れてくるので、たまに複雑な感情になるんです。自分でも「もしあのとき、こうだったら」と自分に重ねて考えると、後悔することもあるし……。でも、今は今しかないし、今を選んできた自分をポジティブにとらえようという気持ちに稽古中に何度もなるんです。お客様もこの作品を観て、僕と同じように考えて、最終的にはポジティブなエネルギーを持ち帰っていただけたらと思いますね。

拡大廣瀬友祐=森好弘 撮影

――エリザベスの人生が「リズ」と「ベス」二通りに枝分かれしていく中で、廣瀬さんが演じるジョッシュはリズの人生に深く関わる男性です。

 ジョッシュはリズの物語だけで、ベスの物語にはほとんど関わらない人物。ベスとリズ、両方の物語に登場するルーカス(平方元基)やケイト(シルビア・グラブ)は「あれ、今リズだっけ、ベスだっけ?」と混乱して大変ですが、その点僕はリズとしか呼ばないので間違える心配はなさそうです(笑)。

◆公演情報◆
※最新の公演情報は公式ホームページをご確認ください
ミュージカル『イフ/ゼン』
東京:2021年1月16日(土)18時公演~2月1日(月) シアタークリエ
※公演予定期間が変更されています。公式サイトでご確認ください
愛知:2021年2月4日(木)~2月5日(金) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
大阪:2021年2月11日(木・祝)~2月14日(日) 梅田芸術劇場 シアタードラマシティ
公式ホームページ
公式twitter
[スタッフ]
音楽:トム・キット
脚本・歌詞:ブライアン・ヨーキー
演出・訳詞:小林 香
[スタッフ]
柚希礼音、平方元基、シルビア・グラブ、東山義久、廣瀬友祐、吉沢梨絵、藤田 玲、青野紗穂 ほか
 
〈廣瀬友祐プロフィル〉
 東京都出身、山梨県小淵沢育ち。舞台を中心に役者として活躍しながら音楽活動も行っている。主な出演作に、『フラッシュダンス』、『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2、『ファントム』、『ロミオ&ジュリエット』、『るろうに剣心』、『1789 -バスティーユの恋人たち-』『屋根の上のヴァイオリン弾き』などがある。2019年11月にミニアルバム「cherisH」をリリース。2020年1月には名古屋・大阪・東京の3会場でライブツアーを行い、その東京公演の模様を収めたLIVE DVD「廣瀬友祐 Live tour 2020~cherisH~」もリリースされた。
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筆者

大原薫

大原薫(おおはら・かおる) 演劇ライター

演劇ライターとして雑誌やWEB、公演パンフレットなどで執筆する。心を震わせる作品との出会いを多くの方と共有できることが、何よりの喜び。ブロードウェー・ミュージカルに惹かれて毎年ニューヨークを訪れ、現地の熱気を日本に伝えている。

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