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愛子さまへの手紙――女性・女系天皇について、どうお考えですか?

菊地史彦 ケイズワーク代表取締役、東京経済大学大学院(コミュニケーション研究科)講師

ぜひ19歳のホンネを

 共感を持っているのは、あなたがお小さいとき、少々辛い思いをされたと聞いたからです。

 2010年3月――学習院初等科の2年生だったあなたは、乱暴な生徒に怯えて学校に行きたくなくなった。あなたの恐怖がどれほどのものだったのか私はよく知りません。だからその後のあなたとあなたのお母様の行動については発言を差し控えます。

愛子さまの学習院初等科卒業式を前に、正門前で記念撮影する皇太子さまご一家=2014年3月18日午前、東京都新宿区、代表撮影拡大愛子さまの学習院初等科卒業式を前に、正門前で記念撮影するご一家=2014年3月18日、代表撮影
 ただひとつ、確かなのは、あなたを怖がらせる力がこの世界に潜んでいるという事実を、8歳のあなた自身が知ったことです。これはとても大きな経験だと思っています。

 関心を持っているのは、あなたには(あなたにも、と言うべきかな)天皇になる可能性があるからです。今から10年以上も前に、その可能性は閉じられそうになったのですが、まったく消えたわけではありません。

 昨年夏まで総理大臣を務めていた安倍晋三さんは、女性の天皇や女系の天皇を頭から否定していましたが、風向きは少し変わってきました。菅首相は、新年早々「現状においては、男系継承は最優先にすべきだ」と述べていますが、現閣僚が揃って同じ意見を持っているわけではなさそう(菅さんもかつては容認派だったし)。それになんといっても、国民の大多数は、女性天皇・女系天皇に好意的な気持ちを持っているのです。

 あなたご自身は、このあたりのことを、今どんなふうに考えておられるのでしょうか?

 ご返事をいただけるとは夢にも思っていませんが、ぜひ19歳のホンネをうかがってみたいと思ってこの手紙を書いています。

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筆者

菊地史彦

菊地史彦(きくち・ふみひこ) ケイズワーク代表取締役、東京経済大学大学院(コミュニケーション研究科)講師

1952年、東京生まれ。76年、慶應義塾大学文学部卒業。同年、筑摩書房入社。89年、同社を退社。編集工学研究所などを経て、99年、ケイズワークを設立。企業の組織・コミュニケーション課題などのコンサルティングを行なうとともに、戦後史を中心に、<社会意識>の変容を考察している。現在、株式会社ケイズワーク代表取締役、東京経済大学大学院(コミュニケーション研究科)講師、国際大学グローバル・コミュニケーションセンター客員研究員。著書に『「若者」の時代』(トランスビュー、2015)、『「幸せ」の戦後史』(トランスビュー、2013)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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