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下町・谷中に仲良し落語家ふたりがつくった小さな演芸場「にっぽり館」

トーキョー落語かいわい【6】コロナ禍にも屈せず、落語を楽しむ空間を

鶴田智 朝日新聞社財務本部グループ財務部主査

 下町の情緒にひかれ、多くの人がそぞろ歩くまち、東京・谷中。その商店街の入り口に、ふたりの仲良し落語家が2019年春から運営している小さな演芸場「にっぽり館」があります。

 昨年からのコロナ禍で、落語の世界も大きな影響を受けました。そんななか、感染対策を尽くして、月8回の通常公演を続けてきたにっぽり館。お客が数人の日もありましたが、「来て楽しかった」という言葉に励まされながら、踏ん張ってきました。

 「密」を避けるため、定員を21人まで減らし、しかも入場者数の平均人数は減っているといいますが、これからも続けていく決意です。年明けの再度の緊急事態宣言を受けて、夜の公演時間は短縮するなど、コロナには「柔軟に」対応していくと話しています。
(今回の緊急事態宣言への対応以外は宣言より前に取材しました)

拡大夕焼けだんだん(手前の階段)とにっぽり館=東京都荒川区の「にっぽり館」、筆者撮影

「夕やけだんだん」の下にある演芸場

 ふたりの落語家とは、いずれも真打ちの林家たけ平と三遊亭萬橘(まんきつ)。同館を常設の演芸場として運営しながら、公演に毎回レギュラー出演しています。

 にっぽり館のHPにあるプロフィールによると、たけ平(43)は2001年、林家こぶ平(現・正蔵)に、萬橘(41)は03年に三遊亭円橘(えんきつ)に入門しました。たけ平は落語協会、萬橘は円楽一門会と所属する団体は違いますが、垣根はまったく感じません。

 東京のJR日暮里駅西口から歩いて数分のにっぽり館は、下町の散歩コースとしてよく取り上げられる谷中銀座商店街の一角、「夕やけだんだん」と呼ばれる名物階段を下りたところにあります。2020年春の最初の緊急事態宣言の際はいったん休館し、6月に再開しました。公演がある時は外にのぼりが立っています。

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筆者

鶴田智

鶴田智(つるた・さとし) 朝日新聞社財務本部グループ財務部主査

1984年朝日新聞社入社。地域面編集センター次長、CSR推進部企画委員、「声」欄デスク、校閲センター記者を務める。古典芸能にひかれ、歌舞伎はよく観劇、落語は面白そうだと思えばできるだけ見に行く。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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