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美智子さまの“ご懸念”は小室圭さんではない。「魂の叫び」でわかったこと

矢部万紀子 コラムニスト

雅子さまのことになると、陛下は……

新年ビデオメッセージ拡大天皇・皇后両陛下による新年ビデオメッセージ=宮内庁のサイトより

 ビデオメッセージにおける陛下の「魂の叫び」は、雅子さまの同席だったと思う。6分45秒、最初から最後まで2人がまっすぐ前を見る映像だった。まずは陛下が「皆さん、新年おめでとうございます」と挨拶、雅子さまが「おめでとうございます」と続いた。陛下の本題のあと、最後に再び雅子さま。豪雪など陛下とは違う分野に言及、「どうぞ皆様くれぐれもお体を大切にお過ごしいただきますように」と締めくくった。

 「横並び」はある程度、予想していた。20年4月以来コロナ関連の専門家による「ご進講」があるたび、陛下と雅子さまは必ず横並びに座っていた。「お二人対等な令和流」と話題になったから、踏襲するのではと思ったのだ。問題は雅子さまが「座っているだけ」か、「挨拶はする」か、「メッセージも発する」か。どれになるかでインパクトが全然違う。

 結果は「メッセージも」だった。「学ぶ」はお堀の内側での内面的行為だが、「メッセージ」はお堀の外側に開く行為。陛下は雅子さまというパートナーの存在を、外にというか世界にというか、とにかく大いに発信したいのだと理解した。素晴らしい。

 私はかねて、陛下と雅子さまを「真面目な優等生同士」と書いてきた。失礼を承知で下世話な表現をするなら、

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筆者

矢部万紀子

矢部万紀子(やべ・まきこ) コラムニスト

1961年生まれ。83年、朝日新聞社に入社。宇都宮支局、学芸部を経て、週刊誌「アエラ」の創刊メンバーに。その後、経済部、「週刊朝日」などで記者をし、「週刊朝日」副編集長、「アエラ」編集長代理、書籍編集部長などをつとめる。「週刊朝日」時代に担当したコラムが松本人志著『遺書』『松本』となり、ミリオンセラーになる。2011年4月、いきいき株式会社(現「株式会社ハルメク」)に入社、同年6月から2017年7月まで、50代からの女性のための月刊生活情報誌「いきいき」(現「ハルメク」)編集長をつとめた後、退社、フリーランスに。著書に『美智子さまという奇跡』(幻冬舎新書)、『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』(ちくま新書)。最新刊に『雅子さまの笑顔――生きづらさを超えて』(幻冬舎新書)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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