勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家
1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
会食マンの菅首相が会食クラスターを抑止できるとは思えない
でも、なぜ彼らはこれほどまでに会食にこだわり続けるのでしょうか? なぜ、きっぱりと「やめる」という選択肢が無いのでしょうか? なぜ、単独で飲食店に行くという発想がないのでしょうか?
2020年11月に「静かなマスク会食」という“概念”を菅首相がぶち上げた時にも「いやいや、そんな意味不明なことしないで、普通に会食自体をやめればいいじゃない!」と批判が起こりましたが、彼らの会食に対する固執は異常と言うほかありません。
1月14日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)で、政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、「自民党っていうか、政界には会食文化っていうか会食を通じて人間関係を深めていく文化がある」と語っていました。確かに、そのような文化風習的な側面もあるのでしょう。
ですが、単なる文化に留まらず、「会食文化」を守ることが、彼らにとって有利に働く面があるからこそ、やめられないのではないでしょうか。つまり、彼らにとって会食は「既得権益を維持・強化するのに非常に有効な手段」だからだと思うのです。
たとえば、日本の政治家は、
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